レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.08.10 00:33
更新日: 2020.08.10 00:39

ADVICS muta Racing INGING 2020スーパーGT第2戦富士 決勝レポート

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


スーパーGT | ADVICS muta Racing INGING 2020スーパーGT第2戦富士 決勝レポート

第2戦たかのこのホテル
FUJI GT 300KM RACE

富士スピードウェイ 8月9日(日)
天候:曇り コース状況:ドライ
決勝:9位

 SUPER GT第2戦は開幕戦と同じ富士スピードウェイ(静岡県小山町)において、無観客での開催となった。本来であればコースサイドにキャンプ用のカラフルなテントが立ち並び夏休みらしい景色のはずだが、今回も華やかな雰囲気はなかった。そんな中でチームはポールポジションから初優勝を目指した。

 前日の予選同様、うっすらとガスのかかった曇天となった富士。今回のレース、GT300クラスでは全車タイヤ4本交換が義務付けられることとなった。決勝を前にした11時40分から20分間のウォームアップ走行が行われ、我々6号車は9番手につけコースの感触をつかんだ。気温29℃、路面温度42℃、曇り、ドライというコンディションのもと、13時にフォーメーションラップが始まった。そして13時3分、セーフティカーが隊列から外れ300kmレースがスタートした。スタートを担当したのは阪口良平で、トップを守り1コーナーへ。2位に1秒近い差をつけてオープニングラップを戻ってきた。

 さらに阪口は3周目には2位との差を1.6秒まで広げた。しかし5周目には後続の2台に迫られ、GT500車両にラップダウンされ始めた直後の9周目、ダンロップコーナーの立ち上がりから2台にかわされ3位へドロップ。その後はタイヤがタイヤかすを拾ってしまう”ピックアップ”が起き始め、ペースが上がらず3位の単独走行となり周回を重ねていった。

 レースの1/3が過ぎた20周で阪口はピットイン。ここでタイヤ交換、燃料補給、そしてドライバーは小高一斗へ交代。ピット作業にミスはなかったが、やや時間をかけたこともあり、後方を走行していた車両に逆転されることとなった。

 33周で全ての車両がピット作業を終えると、小高は5位を走行。さらに前後の車両とも接近しておらず単独走行となった。しかし小高のペースは上がらず、43周目には6位の車両に背後につかれ、46周目の1コーナーで逆転された。小高のペースは序盤1分39秒前半だったが、終盤はクーラーが効かずドリンクも飲めない状態となり1分43秒台へダウン。

 小高の苦しいレースはなおも続き、59周目には9位までドロップし61周でチェッカー。ポールポジションの1点、9位の2点、計3点を獲得した。今回は車両の速さは発揮できたが、ロングランでの問題点がいくつか露呈した。新たな課題を修正しながら、2週間後の第3戦鈴鹿ではさらに上の結果を求めてレースを戦っていく。

2020年スーパーGT第2戦富士決勝 ADVICS muta Racing INGING
2020年スーパーGT第2戦富士決勝 ADVICS muta Racing INGING

■ドライバー 阪口 良平
「先頭でスタートしてしばらくは(1分)38秒台前半で気持ち良く走れましたが、GT500にラップダウンされるころからピックアップが起き始めました。その後は一瞬ピックアップも取れかかったのですが、ストレートでは振動が出て、ブレーキングは不安定になるし、飛び出したわけでもないのにドライブが大変になりました。車重の面やタイヤの性格からピックアップがつきやすいので、これは改善して克服しないといけないでしょう。決勝で順位を上げて行けるようなクルマにしないと。僕は鈴鹿育ちなので次のレースは楽しみにしています」

■ドライバー 小高 一斗
「交代して乗り込んだら、エアコンがほとんど効かない状態で、ドリンクも出なくなりました。車内も暑くて体力を消耗しラスト5ラップは本当につらくなりました。序盤もタイヤがムービングを起こしてピックアップもつき始めてラップタイムも落ちてただただつらかったですね。ただ今回は一発の速さは証明できましたし、初めてのポイントも獲得できました。今回分かった課題はレースペースなので、次の鈴鹿ではどうセットアップしていくのかだと思います」

■チーフエンジニア 田中 耕太郎
「クルマの室内が暑くてドライバーにとってはしんどいレースになりました。今回出た問題はたくさんありますし、これを一気に解決するのはちょっと難しいでしょう。ピット作業でミスはありませんが、確実な作業を優先したため時間がかかってライバル車に逆転されてしまいました。課題はひとつずつ潰していかないといけませんが、鈴鹿は2週間後だし時間がないし大変です。しかし今回は初ポイントを取ることができました。これを積み重ねて行きたいと思います」

2020年スーパーGT第2戦富士決勝 ADVICS muta Racing INGING
2020年スーパーGT第2戦富士決勝 ADVICS muta Racing INGING

2020年スーパーGT第2戦富士決勝 ADVICS muta Racing INGING
2020年スーパーGT第2戦富士決勝 ADVICS muta Racing INGING


関連のニュース