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投稿日: 2020.08.13 01:59
更新日: 2020.08.13 02:20

arto Ping An Team Thailand 2020スーパーGT第2戦富士 レースレポート


スーパーGT | arto Ping An Team Thailand 2020スーパーGT第2戦富士 レースレポート

arto Ping An Team Thailand
2020 SUPER GT RACE REPORT

第2戦 富士スピードウェイ(静岡県)

 arto Ping An Team Thailandは、8月8日~9日、静岡県/富士スピードウェイで開催された2020 SUPER GTシリーズ第2戦に参戦しました。開幕戦は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う入出国規制のためドライバー登録していたショーン・ウォーキンショーとナタポン・ホートンカム及びチームスタッフが来日できないため出走を断念しましたが、日本側スタッフのみでチーム体制を整え、ドライバーとして佐々木雅弘と堤優威を起用して第2戦へ出走することとなりました。

 佐々木は2010年に初音ミク×GSRポルシェでSUPER GTにデビュー、TOYOTA GAZOO Racingの一員としてニュルブルクリンク24時間にも挑戦経験があるドライバーです。一方堤は今季、ADVICS muta Racing INGINGの第3ドライバーに登録されていたドライバーです。

■公式予選

 8日(土)、薄曇りの空の下、午前中に公式練習、午後に公式予選が行われました。RC F GT3がサーキットを走るのは岡山テスト以来、今シーズン初めてのことです。公式練習ではまず、佐々木がSUPER GTのルーキーテストを受けるためコックピットについて走行を開始しました。佐々木はSUPER GT参戦経験がありますが、過去2シーズン以上期間が空いてしまったため、改めてルーキーテストを受ける必要がありました。通常ルーキーテストは事前に公式テストの機会を使って行われますが、今回は緊急事態を受けての特別措置でレースウィークに行われることになりました。

 佐々木は、コースインする際ギアがローではなく3速に入ってしまうトラブルが生じ、クラッチミートでエンジンストールするという症状に見舞われましたが、ほどなくチームが対応を行い、無事走り出すと慎重に周回を重ねルーキーテストの基準を満たすと、堤に交代しました。堤は1分38秒694を記録して走行を終えました。出走30台中20番手のタイムでした。

 公式予選Q1セッションは午後2時30分から始まりました。チームは、練習走行の状況を参考にセッティングをソフト目の方向へ変更してQ1セッションに臨みました。Q1セッションは堤が担当、タイヤをウォームアップしてタイムアタックにかかりました。しかし期待したほどにはセッティングの効果がなく、2周目に1分38秒693を記録するとアタックを継続、1分38秒664、1分38秒492とタイムを縮めてセッションを終えましたが、セッション終了時点の順位は出走30台中21番手で、惜しくもQ2進出はならずスターティンググリッドが決まりました。

■決勝レース

 9日(日)も、富士スピードウェイは薄曇りの天候となりました。チームはスタートを堤にまかせ、前半で周回数を稼ぎ佐々木につなぐ作戦を選択しました。午後1時、決勝のスタートが切られました。

 チームは公式予選での状況を考え、セッティングを練習走行時のセッティングの方向性へ戻してレースに備えました。しかしレース前のウォームアップでは好感触となったものの決勝が始まってみると感触が変わってリヤが出る傾向が強まりペースがなかなか上げられなくなって堤は中団の混雑に巻き込まれ、一進一退のレースを強いられました。

 周回を重ねるうちバランスは好転してきましたが、タイヤ消耗が進んだこともありラップタイムは横ばいで推移しました。レースの折り返しを過ぎ、24番手を走行していた堤はわずかにリヤホイールの振動を感じるようになり、タイヤ消耗も限界となったので32周を走ってピットイン、タイヤ交換と佐々木への交代及び給油を行いました。

 ところがマシンを引きついだ佐々木がコースに復帰したところ、センサーのトラブルからABSが利かずブレーキングでホイールがロックする症状が現れ、トラクションコントロールも利かなくってコーナリングで姿勢を維持することも難しくなりました。

 それでも佐々木はマシンをコントロールしながら走行を続けようとしましたが34周目に後方から接近してきたGT500の車両に進路を譲ろうとした際に姿勢を崩し、コースからはみ出してスピードバンプに車両床面を打ってしまいました。この影響でオイルパンが損傷したため佐々木はピットへ戻ったがそれ以上の走行は不可能となり残念ながらリタイアを決めました。チームは今回と同じ体制で8月22日~23日鈴鹿サーキットで開催されるシリーズ第3戦へも出場する予定でいます。

■正式結果

公式予選 クラス21位(出走30台)Q1:1分38秒492
決勝 35周 リタイア

■コメント

Aドライバー:堤優威

「初めてのクルマ、初めてのタイヤでまずは感触をつかむところから始めました。練習走行でそれなりのペースで走れたので予選はさらにタイムを縮めようとセッティングを変えましたが違う方向へ行ってしまい、思ったようなタイムが出せませんでした。決勝はセッティングを元の方向へ戻し、ウォームアップではいい感触になったのですが、いざスタートしてみるとフィーリングが変わってしまい、順位を上げられませんでした。今回は結局リタイアに終わりましたが、クルマについてはいろいろとわかることがあったので鈴鹿に向けて準備したいと思っています」

Bドライバー: 佐々木雅弘

「土曜日はルーキーテストがあったので慎重に走りました。日曜日、決勝前のウォームアップで少し周回数を長めに走らせてもらい、感覚がつかめたので決勝を楽しみにしていたんですが、走り出して1周目、2周目の1コーナーでブレーキを踏むとロックする症状が出始めて、そこからうまく走らせることが出来なくなって最終的にはクルマが暴れて姿勢を崩してしまい、フロアを打ってクルマを壊してしまいました。次の鈴鹿では、今回レース前半で優威が収集してくれたデータを参考にして、自分もタイヤやクルマのことがわかってきたのでそれと考え合わせてしっかり戦いたいです」

チーム監督代行:松浦祐亮

「今回は新型コロナウイルスの影響でドタバタの状態で参加したので、体制が落ち着くまでの練習レースとしてきっちり週末を終えるつもりでした。久しぶりにRC Fをコースで走らせましたが、アンダーステア傾向はそのままで、今回初めて乗った2人のドライバーとも、聞いていた評判通りの特性だと感じたようです。ただ、予想していたよりもいいペースで走れたので決勝リタイアが残念です。今年のタイヤの特性その他、データは収集したので鈴鹿での第3戦に向けて準備を進めます」

チーム監督:ステポン・サミタシャ(Suttipong Smittachartch)

「今回は現場に立ち会うことが出来ず残念です。ファンの皆様の前で走りたいです。それがモータースポーツだと思うのです。早く以前のような世界が戻ってくるよう、みんなで頑張りましょう」


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