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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.08.13 18:30
更新日: 2020.08.14 12:53

#31 TOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GT 2020スーパーGT第2戦富士 レースレポート

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スーパーGT | #31 TOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GT 2020スーパーGT第2戦富士 レースレポート

 開幕戦に続いて無観客試合とあって、人ひとりいないグランドスタンドはまだ慣れず、大観衆の声援や視線がどれだけ士気を高めてくれるか、改めて感じ取った次第である。

 さて天候だが、土曜日に続いて薄い雲が広がっていて温度は高め。それでも、スタート時の気温は30度、路面温度は40度と、全セッションほぼ一定ではあった。

 20分間のウォームアップはスタート担当の中山選手から走り始め、1分38秒台をコンスタントにマーク。予選で生じたABSのトラブルも解消され、1分38秒607を記すまでに。その直後に「#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT」はピットに戻り、ドライバー交代の練習も兼ねて嵯峨選手にバトンタッチ。嵯峨選手は1分40秒002を自己ベストとした。

 ちなみに、このウォームアップでの順位は7番手と仕上がりは上々。一発だけのタイムではないことから、決勝にも期待を抱かせた。

 レースはクリアスタートが切られ、中山選手はオープニングラップのうちに1台をパス。順調な滑り出しのように思われたが、実はこの時、既にトラブルに見舞われていた。シフト系のトラブルに見舞われていたのだ。2周目にもう1台をかわすも、もはや本来のペースで周回し続けるのは困難な状態となっていた。

 ライバルの猛攻に堪えながら、25周を走り抜いたところで「#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT」はピットに戻り、嵯峨選手にバトンタッチ。やはり厳しい状況の中、残り周回をこなしていく。前には RC F GT3がおり、絶えず射程圏内ではあったが、同じ形式のエンジンを積みながらBoPの違いでリストリクター径が異なるため、ストレートで引き離されるの繰り返し。

 それでも60周の走破に成功、13位でフィニッシュ。最後まで走り続けられたことで、得られたデータは前回以上にあり、これが第3戦以降に必ず活かされるはず。わずか2週間後、8月22、23日の鈴鹿サーキットで「三度目の正直」を期待したい。

嵯峨宏紀選手
中山選手が乗ってすぐトラブルが発生して、無線聞いていただけでも厳しそうな状況が伝わってきました。とはいえレース中に直している時間もないので、その状況の中で自分もだましだまし走り続けるしかありませんでした。予選とは違うトラブルが起きてしまったので、本当に運が悪いというか、流れが悪いというか……。しかし、まだまだ2戦目が終わっただけなので、あきらめることなく、次の鈴鹿に向けて切り替えていきたいと思います。

中山友貴選手
オープニングラップのコカコーラコーナーで、もうシフトダウンがうまくできなくて、そこから状況は徐々に悪化していきました。走りながらできることはやっていたんですが、ペースを上げようとすると、そのトラブルが出てしまうので……本来ならもっと速く走れたと思うのですが、厳しい展開になってしまいました。それでも次のレースに向けて反省すべき材料も揃ったし、次の鈴鹿はおそらくクルマもいいと思いますし、自分も得意なサーキットなので、何とかいい結果を残したいと思います。

金曽裕人監督
シフト系にトラブルが生じ、シフトダウンがままならない状況になって、レース早々に本来の減速ができなくなった。これから原因を詳細に至るまで検証します。それさえなければペースよくポイント圏内は行けるはずだったので、残念です。クルマそのもののパフォーマンスはどんどん高まっているし、タイヤも非常にいい、ドライバーも頑張っているのに、マシントラブルで予選も決勝も 僕らが足を引っ張ってしまいました。もっともっと情熱と愛情を注ぎ、必ず次の鈴鹿までに改善します。まわりがウエイトで重くなっているからこそ、次が最大のチャンスだと思っています。

 次戦SGTRd,3鈴鹿は、予選8月22日、決勝8月23日となります。

 応援よろしくお願いいたします!!


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