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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.09.16 00:28

TGR TEAM WedsSport BANDOH 2020スーパーGT第4戦もてぎ レースレポート

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スーパーGT | TGR TEAM WedsSport BANDOH 2020スーパーGT第4戦もてぎ レースレポート

TGR TEAM WedsSport BANDOH

2020 AUTOBACS SUPER GT Round4
FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACE

■開催日 9月12日(土)公式予選、9月13日(日)決勝
■開催地 ツインリンクもてぎ
■入場者数 無観客開催

 7月より例年とは異なる変則的なスケジュールで行われている今シーズンは、早くも折り返しの第4戦を迎えた。通常であれば最終戦として250kmレースを行うはずであったツインリンクもてぎにて今回は他のレースと同じく300kmにてレースが行われた。

 ここまで苦しい戦いが続いていた19号車もヨコハマゴムとも相性のいいサーキット、そしてライバルたちよりも重量という軽いこともあって上位、そして優勝を狙ってレースウィークを迎えた。

■公式練習、公式予選9月12日(土)【8番手】

□天候:曇り
□コース:Q1ドライ、Q2ウエット
□気温/路面温度 Q1開始25℃/29℃、Q2開始26℃/29℃、Q2終了25℃/28℃

 2008年以来12年ぶりに9月のツインリンクもてぎにてレースが開催された。前日の設営時にも激しい雷雨があり、予選の時間にも強い雨の予報があり不安定な空模様の中、10:00から公式練習がはじまった。霧雨のような弱い雨が降る中、ウェットタイヤを履き、宮田選手から走りだした。スタート時は路面が乾きだしているところもあったが、すぐに雨量が増え完全にウェットの状況となる。その後も雨量、路面ともに刻々と状況が変わる為、持ち込んでいた新しいウェットタイヤを試しながら、車両のバランスも見ていった。多少気になるポイントもあったものの、持ち込みのセットアップのままでほとんど問題なく、いいペースでタイムを刻んでいった。

 途中コースオフした車両の回収で赤旗中断もあったが、順調にメニューをこなしていった。10:45頃にはかなり路面も乾いてきたため、今大会初のドライタイヤを履いて走りだした。16周目には1’39.029でその時点のトップタイムを叩きだした。その後さらに1’38.183と1秒近く更新し、ライバルたちを突き放して、国本選手へと交代した。セットアップ、路面状況を確認しながら数周走ったところでGT300との混走時間を終えた。

 11:35からの占有時間は国本選手が再びステアリングを握り、予選を見据えたアタックをした。64号車が1’37.972とベストタイムを更新したが、アタックをしていた国本選手が次の周には1’37.923で再びトップに奪った。ドライバーたちにコメントも他車と比べても90°コーナーやV字コーナーで他車よりもブレーキが良く、奥まで攻める事が出来ると予選に向けて好感触を得ていた。

 14:30からGT300の予選が2組に分かれて行われたが、B組でコースオフした車両がいた為、回収に時間がかかりスケジュールが少し遅れて進められた。霧雨が降り、S字から先が少し濡れていたが、19号車はドライタイヤを選択。その後の天候が怪しいため15:11に開始と共に全車一斉にコースイン。宮田選手は3周のウォームアップの後アタックを開始した。セクター1からいきなりその時点でのトップタイムを1秒上回るペース。セクター2では-1.8秒、セクター3では-2.2秒と他車を圧倒するタイムを出していった。最終的には1’37.499でトップに躍り出た。その後、各車アタックをしていくが、宮田選手のこのタイムを更新する車は現れず、公式練習に続いてトップでQ1を突破した。

 15:49にQ1同様霧雨の中、国本選手がポールポジションを目指してQ2に挑んだ。ドライタイヤを履き、開始直後に19号車を含む7台がコースイン。残った64号車も1分ほどたったところでコースへと入って行った。ドライでアタックできるかと思っていたが、あっという間にコースは濡れてしまい、各車そのままピットインをして、ウェットタイヤへと交換して再びコースへと戻っていった。
短い時間の中、タイヤに熱を入れアタックを試みるが1’49.625と8番手。その後、再度アタックを試みるもののタイムを更新することが出来ず、公式練習、予選Q1の結果を考えるとかなり悔しい結果となった。

●国本雄資選手コメント(予選後)
朝の公式練習と予選Q1の状況をみて、かなりポールポジションを狙える状況だったため、自分としてもかなり気合が入った予選でした。ピットアウトしたあとに雨が降ってきてしまって、そこからウェットタイヤに変えた状況であまり自分の中では気持ちよくアタックできず不完全燃焼は予選となってしまいました。ただ、決勝は8番手からですが、力強いレースをして表彰台、優勝も狙える状況ですのでしっかり走っていい結果で終えられるようにしたいと思います。
決勝も応援よろしくお願い致します。

●宮田莉朋選手コメント(予選後)
予選Q1を担当してトップで終える事ができました。公式練習から調子がよく、Q1まで続けてトップを取ることが出来ました。ずっとQ1を担当していてようやくトップで通過する事が出来ました。ドライは調子が良かったのですが、Q2では天気に全て流れが閉ざされてしまい8番手という結果となりました。決勝はドライでレースが出来そうですので、このパフォーマンスを維持して追い上げて優勝目指したいと思います。
応援よろしくお願い致します。

●坂東正敬監督コメント(予選後)
茂木に向けてシミュレーターを有効活用でき、ドライバーとエンジニアが意見交換し、エンジニアが新しいセットアップで持ち込んだのが結果として現れました。ドライバーのコメントではフリー走行からもっとマシンを煮詰める点はありましたが、トップタイムで終える事が出来ました。宮田選手も国本選手もマシンについてのコメントが同じだったので予選がとても楽しみでした。天候が不安な中、宮田選手がトップで帰ってきたので国本選手の誕生日SUPER GT初ポールを期待していました。しかし天候が崩れ、スリックタイヤで出ましたがウェットタイヤに交換しました。あそこで自分が「ステイ・乾くから信じる!」って言ってあげられなかった事が反省点です。国本選手に申し訳ない。もっと判断力を高めないとGT500では勝てないと改めて思わされました。

国本雄資と宮田莉朋
国本雄資と宮田莉朋

■決勝 9月13日 (日)【リタイア】

□天候:曇り
□コース:ドライ
□気温/路面温度 開始:27度/34度>中盤:27度/33度>終盤:24度/29度

 決勝を迎える朝、チームがサーキットへ到着すると真っ青に晴れた快晴だった。しかし、天気予報では午後に向かった下り坂の予報。11:40に決勝前のウォームアップ走行が始まるころにはすっかり雲に覆われていた。

 国本選手から乗り出し、決勝に向けての最終調整を進めていく、ドライコンディションでは前日に続き好感触で1’41.778の4番手タイムを出す。8周したところで宮田選手に交代してそのままチェッカーを受けた。8番手からのスタートであったが、決勝のペースも期待できる状況の為、グリッド上ではドライバーも含めリラックスした雰囲気だった。

 所々厚く黒い雲があったが、雨の心配はない。13:00にセーフティーカーを先頭に各車慎重にグリッドを離れフォーメーションラップを開始した。

 スタートラインを通過し、大きな混乱もなく綺麗なスタートとなった。さらにタイヤに熱を入れる為、2コーナーを過ぎたあとも各車ウェービングをしてさらに熱を入れていく。19号車のステアリングを握った国本選手はオープニングラップでS字コーナーの飛び込みでいきなり100号車をオーバーテイク。そのままさらに90℃コーナーで39号車をオーバーテイクして6番手で帰ってきた。

 そのまま前を走る16号車をターゲットにしてラップを重ねていく。8周目にはV字コーナーで16号車を抜き5番手に浮上。そのまますぐに8号車をターゲットにしてさらに上位を狙った。S字コーナーの立ち上がりで8号車に並び、V字コーナーで完全に前に出て4番手まで浮上した。このまま表彰台がみえるかと思った直後、接触したGT300の車両がコースをショートカットする形で19号車の目の前に飛び出してきてしまった。完全に死角から来てしまった為、避けることが出来ずにフロントが大破してしまった。

 幸いにもステアリングを握っていた国本選手に怪我はなく、すぐにマシンから降りる事が出来たが、好成績を期待していたレースだっただけにとても悔しい幕引きとなってしまった。予選、決勝共に結果として残すことは出来ませんでしたが、GR Supraとヨコハマタイヤの速さをみせることが出来た週末だったため、次戦も引続きこのパフォーマンスを発揮して優勝を目指したいと思いますので、引き続き応援よろしくお願い致します。

●国本雄資選手コメント(決勝後)
チャンスがある週末でしたが、予選、決勝と上手く噛み合わず最悪な結果で終わってしまい残念です。フリー走行から調子がよく、予選ではポールを獲る自信がありましたが、Q2開始直後にウェットとなり、自分たちには最悪のコンディションでの予選となりました。決勝は8位からスタートし、前半は自分たちのペースと、トラフィックを使い4位まで順位を上げましたが、他車との接触でリタイアとなりました。好調な週末で、優勝も見えていただけに悔しいです。応援ありがとうございました。

●宮田莉朋選手コメント(決勝後)
決勝は後半スティントを担当する事になりました。国本選手がハイペースで順位を上げていき、トップ3、またはトップを狙える調子だったので、オーバーテイクするポイントをイメージして待機してました。しかし、回避が不可能なクラッシュに遭ってしまい、残念ながら出番が回ってきませんでした。この悔しさは次戦の富士で晴らせるようにチームと共に頑張ります。
今大会も応援ありがとうございました。

●坂東正敬監督コメント(決勝後)
9周終わった段階で4位争いをしているとこに、他車の接触したマシンがミサイルみたいに飛んできて、一瞬でレースは終わってしまいました。大クラッシュ。車は大破。ドライバーに怪我がなかった事が本当に不幸中の幸いでした。運が悪いとしか言いようがない。決勝前の20分間のウォームアップ走行でも感触は悪くなかっただけに本当に悔しい。勝利がみえていたただけに本当に悔しい。応援してくださっているスポンサー様、ファンの皆様すみませんでした。可能性がある事はわかったので、チームスタッフを笑顔に、ファンの方々に感動を与えられるように本日より更なる努力を致します。次のレースではまだ5000人ですが、ファンの皆様の前で勝利したいと思っています。悔しいですがレースにたらればはないので、気持ちを切り替えて全力で次のレースに望みます。応援ありがとうございました。

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