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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.09.17 18:12
更新日: 2020.09.17 18:15

TGR TEAM SARD 2020スーパーGT第4戦もてぎ レースレポート

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スーパーGT | TGR TEAM SARD 2020スーパーGT第4戦もてぎ レースレポート

・ウォームアップ走行

 13日(日)11時40分から開始されたスタート前20分間のウォームアップ走行は、朝から雲なく晴れ渡った青い空から一転して雲が広がり曇天に。気温26度/路面温度33度と涼しいコンディションとなった。

 スタート担当のヘイキが決勝スタートタイヤと同じ種類のハード系ユーズドタイヤを装着して決勝セットを確認。ピットワーク作業の練習を行った後に中山が4周走行してミディアム系ユーズドタイヤの確認。ウォームアップ走行はコンディション変化により昨日から変わったクルマのフィーリングの調整に費やし、トータル12周を走行して、1分42秒052の9番手となった。

■決勝レース
第1スティント:低い路面温度にヘイキが苦戦

 13日(日)13時決勝スタート時点は気温27度/路面温度34度と予報よりも3度も低くなった。4番グリッドから進取果敢に勝利を目指していったヘイキが駆るDENSO KOBELCO SARD GR Supra。あえて選んだ硬めのドライタイヤ。

 日が照って路気温が高ければ非常に良いパフォーマンスを発揮するレンジだったが、決勝直前に曇天となってしまい、日が照らずに低くなった路面温度。ライバル勢とは違うハード系ドライタイヤの温度レンジがマッチしなくなってしまい、タイヤの温まりが遅く走り始めに遅れをとる展開に。

 オープニングラップ3台にかわされ、軽い接触もあってエアロパーツにダメージも負ったせいかペースも上がらず。ようやくタイヤが温まった頃にアクシデントで最初のセーフティカー(SC)が導入される不運で再びタイヤが冷えてしまう悪循環となった。

 だがSC解除後にペースを取り戻したヘイキは、ペースの遅い前の車両をようやくかわして7位まで落ちた順位を5位まで挽回してペースアップ。23周目あたりから他車もピットインを始めたため、アンダーカットの戦略でヘイキをピットに呼び戻した。

2020年スーパーGT第4戦もてぎ DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)
2020年スーパーGT第4戦もてぎ DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)

第2スティント:中山が13位から9位に挽回、連続ポイント獲得を堅守

 クルマが連なった第1スティント戦況のなかでのピットインで、数秒のピット作業ロスがあり順位を10位にまで大きく落とすなど、ほんの僅かな狂いが順位を大きく変動させる僅差のレベルでの戦いとなっているこのスーパーGTを改めて思い知らされる戦況。

 さらに後半に急激に路気温が下がってタイヤのピックアップ(タイヤカス付着)も発生してしまい振動やグリップダウンを招き、思いどおりに走らないクルマで13位まで転落する苦しいレースとなってしまった。2回目のSC導入もあって4位から連なる大集団の中、最後尾につける中山は最後まで諦めずに力を振り絞って意地で挽回を見せて9位でフィニッシュ。開幕4戦連続となる貴重なポイントを獲得した。

 ドライバーポイントでは2点(計19点)を獲得、チームポイントでは5点(計31点)を獲得して何れもランキング8位に。次戦は、10月3日(土)・4日(日)に富士スピードウェイにて第5戦として開催される。

■コメント
ヘイキ・コバライネン

「スティント序盤はまったくタイヤの性能を発揮できず温まらなくてグリップしなかった。SCでタイヤがまた冷えてしまうなど不運もあったけど、周回を重ね遅いクルマをパスして前が開けたスティント後半は割りと良いペースで走れたので、もう少し路気温が高ければ良いパフォーマンスを見せられたと思うと残念でならない」

「チームとしては毎戦強くなってきていることを感じているし、爆発的に強さを見せられるときがくると信じている。観客がいるスタンドとなる次の富士こそ表彰台に上がってみんなを沸かせたいね」

中山雄一

「決勝はコンディションのせいか予選日の良かったフィーリングから一変してしまい、自分のスティントはなかなかタイヤが温まらず、その後もペースを上げることはできませんでした」

「為す術なく、ほぼ最後尾となる13位まで落ちてしまいましたが、残り周回はまだあったので最後まで諦めずに走りきって、ポイントを獲得圏内まで挽回してフィニッシュできたことは幸いでした。データも十分にあり、ようやく観客の皆様の前で戦うことのできる次戦の富士こそ、鬱憤を晴らす気持ち良いレースにします!!」

監督 脇阪寿一

「ヘイキと雄一には苦しいレースをさせてしまいました。条件が整えば優勝できると思っていましたが、そんなに甘くは無かったです。課題は山積みですが、データをまとめ、富士までに徹底的に検証・分析し、より速いクルマに仕上げます」

「後半戦をどんな状況でも力強く戦えるように頑張ります。久しぶりにファンの皆様を観客としてサーキットにお迎えする第5戦富士で良いレースをお見せしたいと思いますので引き続き応援のほどよろしくお願い申し上げます」

2020年スーパーGT第4戦もてぎ ヘイキ・コバライネンと中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)
2020年スーパーGT第4戦もてぎ ヘイキ・コバライネンと中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)


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