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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.10.09 18:25
更新日: 2020.10.09 18:36

#31 TOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GT 2020スーパーGT第5戦富士 レースレポート

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スーパーGT | #31 TOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GT 2020スーパーGT第5戦富士 レースレポート

apr Race Report

2020 AUTOBACS SUPER GT ROUND 5
富士スピードウェイ
開催地:富士スピードウェイ(静岡県)/4.563km
10月3日(予選)天候:曇り コースコンディション:ドライ 観客数:未発表
10月4日(決勝)天候:曇り コースコンディション:ドライ 観客数:未発表

またも見せた予選の速さ! 決勝でも徐々に強さを見せて、今季ベストの5位入賞果たす!

 コロナ禍の影響によって3サーキットで全8戦が争われるスーパーGTは、今季3回目の開催となる富士スピードウェイで、第5戦『たかのこのホテルFUJI GT300km RACE』を開催した。FRに改められた、TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV(ZVW52)で、aprは引き続き2台体制で挑み、『#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT』をコンビ2年目となる、嵯峨宏紀選手と中山友貴選手に託す。

 タイヤは信頼の高いブリヂストンを使用する。予選ではここまで4戦すべてQ2進出を果たしており、ここ2戦は特に絶好調。第3戦・鈴鹿ではポールポジションを獲得し、前回のもてぎでも3番手につけて、スピードでは昨年とは比較にならないほどの進化が証明されている。

 決勝では展開に恵まれずにいる。第3戦はトップを走りながらセーフティカー(SC)に築いたマージンを奪われ、前回はタイヤ無交換の積極策が裏目に。しかし、シリーズも後半戦に突入し、すでにランキング上位陣はウエイトハンデの上限、100kgにも達しており、もはや苦戦を免れないだろう。そんな状況で視点を改めてみれば、わずか15kgで臨めるのは、大逆襲への絶好の機会と言えまいか? これまでの苦労が、一気に報われることが期待された。

公式練習 10月3日(土)9:15〜10:55

 走り出しとなった公式練習は、気温22度、路面温度30度と、そういった条件からも秋の訪れを感じさせた。今回も#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTに中山選手が最初に乗り込み、1周のチェックを行った後、最初のセットアップが行われる。

 序盤のうちに予選セットを詰めて、その時点でトップとなる1分37秒626をマークすると、いよいよ決勝レースに向けたセットアップが進められていく。普段より長めに周回を重ねていったのは、それだけ決勝レースを重視しているから。どれだけコンスタントにタイムを刻めるか確認できた、ほぼ1時間経過後に嵯峨選手のドライブが開始される。

 走り始めてすぐ赤旗が出されたのは予定外だったが、再開後は一度もピットに戻らず、1分38〜39秒台で周回を重ねていく。GT300専有走行のタイミングでは1分38秒268を自身のベストとし、また中山選手の記したタイムは全体の7番手となっていた。

公式予選Q1 10月3日(土)14:10〜14:10

 2グループに分けられたQ1に、#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTはAグループでの走行となり、今回は中山選手が担当することとなった。気温は20度、路面温度は28度と、公式練習より若干下がったこともあって、中山選手はいつも以上に入念なウォームアップを行い、計測4周目の一発にすべてを賭けた。そして記されたタイムは1分36秒914で、Q1ではただひとり1分37秒を切ってトップにつけることに! 今季2回目のポールポジション獲得も、夢ではなくなってきた。

公式予選Q2 10月3日(土)14:53〜15:03

 嵯峨選手のアタックは、中山選手より1周少ない計測3周目から開始された。すると嵯峨選手は、いきなり1分36秒957をマークし、次の周には1分36秒475にまで短縮。さらにもう1周、アタックが許されたものの、ここでのタイムアップはならず。

 終わってみれば、1分36秒台で6台が並ぶ接戦のなか、#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTは2番手につけることとなり、決勝レースにはフロントロウから臨むことが決定した。

嵯峨宏紀選手

「前回は予選が良かったのに、決勝が残念な内容になってしまったので、今回は決勝に重きを置いて進めてきたのですが、想像以上に予選が良さそうな雰囲気になったので、いけるだけいったんですが、ちょっとトップには及ばずという感じでした。正直ちょっとまだ不安はあって、以前は決勝が良かったんですけど、今は予選だけという状況になっているので、しっかり改善しなければ。決勝でいいところにいかないとポイントつかないわけですから。そこはなんとかしたいと思います」

中山友貴選手

「前回、決勝レースでのバランスが良くなかった反省点も踏まえて、公式練習ではなるべく早いタイミングで予選モードは切り上げて、ガソリン積んでチェックしようということになり、おもに決勝レースを想定したメニューを進めていきました。予選は少し総合力を働かせながらアタックしなければならないなかで、非常にいい順位でQ1を終えることができたのは良かったと思います。しっかり反省点を洗い出せて、明日のレースに臨めるという部分では、いいかなと思っていますので、いい位置を維持してレースをリードしたいと思っています」

金曽裕人監督

「まさに上出来の予選でした。今年からポイント3倍のウエイトになって、みんなに見せ場ができて、実にいいレギュレーションだと思っています。なので実際の重さを換算したら、まだまだ僕らは速くないので、もっともっとクルマを磨かなきゃいけません。だから、諸手を挙げて喜んでいるわけではなく、『だって、みんな重いんだから』って、そういう感じです。まだまだ煮詰めが必要ではありますが、気分としてはネバーギブアップです!」

2020年スーパーGT第5戦富士 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)
2020年スーパーGT第5戦富士 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)

決勝レース(66周)10月4日(日)13:30〜


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