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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.11.29 10:02
更新日: 2020.11.29 10:09

LM corsa 2020スーパーGT第8戦富士 予選レポート

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スーパーGT | LM corsa 2020スーパーGT第8戦富士 予選レポート

S-GT2020 Rd8 FSW-QF
LM corsa REPORT

♯60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3

0.07秒差で予選Q2への進出を逃すが
決勝レースのラップタイムには好感触を持っていて
明日は19番手から上位への追い上げが期待される

 新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために、開催サーキットや大幅なスケジュール変更などで異例のシーズンを送ることとなった「2020 AUTOBACS SUPER GT」。当初の予定から3ヶ月遅れの7月に開幕したシーズンは4ヶ月が経過し、早くも最終戦を迎えることとなった。従来のスケジュールだと4月から11月までの7ヶ月間で8戦が実施されるのだが、今季は4ヶ月で8戦と実に毎月2戦のペースで大会が開催されてきた。

 LEXUS RC F GT3で6シーズン目を迎えたLMcorsaは、年を追うごとに戦績が向上。昨シーズンは同マシンで念願の初優勝を獲得したことで、今季も活躍が期待された。だが、今シーズンから装着するタイヤを替えたことにより思わぬ苦戦を強いられることとなった。前戦のツインリンクもてぎラウンドでは予選で下位に沈んだこともあり、決勝レースはマーキングタイヤ以外を履くためにピットスタートを選択。この戦略がはまり16ポジションアップの12位で決勝レースを終えた。それでもポイント圏内には一歩届かず、最終戦ではトップ10内に入ることを目標に富士スピードウェイへ向かった。

 SUPER GTの最終戦となる「たかのこのホテル FUJI GT300km RACE」は、11月28日(土)に公式練習と予選、29日(日)に300kmの決勝レースが実施される。11月末の富士スピードウェイは朝晩の冷え込みが厳しく、サーキットには朝から陽が差込むが、気温は10℃ほどで路面温度はさらに低い状態となっていた。

 公式練習は予定通りの9時から10時45分までの1時間45分に亘って行なわれた。まずは第1ドライバーの吉本大樹選手がSYNTIUM LMcorsa RC F GT3の状態を確認するために1周を走り、その後は持ち込まれたタイヤの確認やセットアップを進める作業を行なう。3回のピットインを挟んで17周の走行を実施すると、その後は河野駿佑選手に託される。

 公式練習の開始から約45分が経過したところでコースに入った河野選手は、決勝レースを想定したロングランを行なう。連続して18周を走行するがラップタイムの落ち込みが少なく、決勝レースに向けては好感触を得ることとなった。公式練習の最後にはGT300クラスの専有走行枠が設けられていて、ここではニュータイヤを履いた予選シミュレーションを実施。結果として吉本選手がマークした1分37秒711がベストタイムとなり、GT300クラスの30台中25位となった。

<予選>
 公式練習の終了から2時間半が経った13時15分からGT300クラスの予選Q1が行なわれた。今回の予選もGT300クラスの30台が2組に別けられて競うこととなり、LMcorsaはB組に振り分けられる。

 公式練習のスタート時点よりは暖かくなったが、それでも気温は13℃、路面温度は17℃と当然だが今季でもっとも冷えた状況での予選となった。SYNTIUM LMcorsa RC F GT3に乗り込んだのは吉本選手で、コースオープンとともにウォームアップ走行を始める。インラップから4周に亘ってタイヤやブレーキに熱を入れると、計測5周目からアタックをスタート。フロントタイヤの温まりが遅かったというが、それでも全セクターでベストタイムを更新して公式練習のタイムを上回る1分37秒467を記録する。翌周もアタックを続けて1分36秒998までタイムアップ。しかし、予選Q2に進出できる8番手まで0.076秒差で10番手となり、惜しくも予選Q1突破は逃した。

 明日の決勝レースは19番手スタートとなるが、公式練習でのロングランでは好感触を得ていることから上位でのフィニッシュが期待される。

<飯田章監督>
「公式練習は2人のドライバーともに前向きなコメントだったので、ポジション的にはもう少し上かと思ったのですが、ライバル勢はさらに速いタイムを記録していました。予選Q1はわずかにタイムが足らずに突破できませんでしたが、良い感触だと思っています。明日の決勝レースはタイヤが温まらずに苦戦するマシンもいるはずですが、公式練習や予選をみると荒れないかもしれません。着実にポジションを上げていって、ポイント圏内に入れればと思っています」

<吉本大樹選手>
「公式練習は用意していたメニューを消化して、後半は河野選手に乗ってもらいました。ロングランの様子をみるとラップタイムの落ち幅が少なく、決勝レースに向けてはポジティブな印象です。予選はもう少しタイムを伸ばせていたらQ2に進出できたので悔しいですが、ここ数戦の流れを考えると上位とのタイム差が縮まっているので良かったと思います。決勝レースは追い上げられる要素がそろっているので、ぜひ上位で戦ってゴールしたいです」

<河野駿佑選手>
「今回は持ち込みのセットアップを変えてきた影響で、今までのマシンよりもコーナリングがしやすくなっています。さらに気温が下がったことでタイヤのグリップレベルが上がり、予選アタックとロングランともにタイムアップしました。予選Q1はギリギリの結果で突破できませんでしたが、決勝レースは追い上げられるはずです。明日は気温が低くなるという天気予報なので、どのような影響があるか分かりませんが、最終戦なのでなんとかトップ10内に入りたいです」


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