前回の公式テストに引き続き好調さを維持し2日間ともに2番手のタイムをマーク。開幕戦での活躍が期待できる仕上がりを見せた

 4月の第2週に開幕を迎える2026年のAUTOBACS SUPER GT。その前の走行機会としては最後となる第2回の公式テストが、3月15日(日)と16日(月)の2日間にわたり富士スピードウェイで行われた。

 例年だとシーズンインを告げる2回の公式テストは、1週間のインターバルが空いていたが、今季は3月の1週目と2週目に連続して開催された。ただ、移動距離などを考慮して、第1回は金曜日と土曜日、第2回は日曜日と月曜日というスケジュールが組まれている。

 岡山国際サーキットでの公式テストを終えた後、マシンやメカニックは一度ファクトリーに戻り、短いインターバルのなかで車両の点検とセットアップの見直しを実施。3日間の作業を経て、2週連続となる公式テストに備えた。LC500 GTは富士スピードウェイの特性に合わせたセットアップへと変更され、3月14日(土)にはサーキットに搬入された。

 今回のテストでは富士スピードウェイ用としたセットアップの確認と、持ち込まれたダンロップタイヤのテストを中心としたプログラムが組まれており、開幕戦とゴールデンウイークに行われる第2戦に向けた方向性を定めることが重要なテーマとなっていた。

 2回目の公式テストも4つのセッションが設けられていて、2時間ずつ計8時間の走行枠でのテストとなった。15日(日)のセッション1は晴天のもと、ドライコンディションでスタート。気温14℃、路面温度18℃と安定したコンディションのなかで走行が始まった。

 まずは、吉本大樹選手がLC500 GTのステアリングを握りコースイン。前述のように富士スピードウェイ用にセットアップしたマシンの確認とタイヤのパフォーマンスを見極めながら周回を重ねていく。セッションの終盤には河野駿佑選手もステアリングを握って、合計で47周を走行。ベストタイムは1分36秒364を記録して、GT300クラス29台中2番手となり、トップとの差は0.174秒という僅差だった。

 午後のセッション2は曇り空のもとドライコンディションで実施された。気温は10℃まで下がり、路面温度は15℃と午前に比べて冷え込んだコンディションとなる。このセッションでは河野選手が終始ステアリングを握り、これまで十分に確認できていなかったタイヤのロングランテストを中心に走行した。周回数を重ねながらタイヤの摩耗状況や性能変化をチェックし、LC500 GTは合計41周を走行。路面温度が低いことが影響して想定したペースでは走れなかったが、それでもベストタイムは1分37秒172で16番手となった。

 テスト2日目となる16日(月)は、9時30分から12時までの2時間30分でセッション3が行われた。このセッションでは途中と終了前にセーフティカー(SC)訓練とフルコースイエロー(FCY)のテストが実施され、実戦を想定した走行機会が設けられていた。

 前日の夜に降った雨の影響でコースはウエットコンディションとなり、気温7℃、路面温度8℃と前日に比べてかなり冷え込んだ状況となる。路面コンディションと低い路面温度の影響でコースオフやスピンを喫した車両を回収するための中断が相次ぎ、このセッションは合計5回の赤旗が提示された。最終的にセッション3は5分延長され、12時05分に終了した。

 LM corsaは路面状況の回復を見極めながらピットで待機すること判断を行い、セッション開始から約1時間が経過した10時35分に吉本大樹選手がスリックタイヤを装着してコースイン。吉本選手はそのままセッション終了までステアリングを握った。路面コンディションが徐々に改善していくなかで周回を重ねると、19周目に1分36秒596をマーク。これはGT300クラス29台中2番手となるタイムで、初日から続く好調さを示す結果となった。

 2時間の休息を挟み実施された最後のセッション4は、14時から16時までの2時間で行われた。まずは吉本選手がLC500 GTに乗り込んで11周を走ると、最後は河野選手がチェッカーまで走行して2人で合計46周を走行。ベストタイムは1分36秒467で5番手の記録となった。

 岡山国際サーキットと富士スピードウェイでの2週連続での開催となったスーパーGTの公式テストは、LM corsaにとって収穫の多いものとなった。昨シーズンに投入したLC500 GTは、1年間で熟成を重ねていき、両方のテストで高いパフォーマンスを示している。キャラクターの異なるコースながらともに好タイム刻んでいて、2026年シーズンの開幕が待ち遠しくなる内容だった。

60号車Syntium LMcorsa LC500 GT
Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑) 2026スーパーGT富士公式テスト

吉本大樹選手

「先週の岡山国際サーキットでのポジティブな印象を、今回も引き続いて感じられました。想定外のトラブルが起こったこともありましたが、総じて想定していたメニューが消化できて良い2日間でした。LC500 GTは1年前の公式テストと比べると見違えるほどに熟成していますし、ダンロップタイヤも進化したモデルを持ってきてくれています。ここ数年の公式テストではなかった感触を、チームも我々ドライバーも持っています。開幕戦以降もこの好調さを維持することが大事なので、残された期間の中でしっかりと準備を進めていきたいです」

河野駿佑選手

「セッション1は吉本選手から交代して10周ほど走りましたが、前回のテストと同様にマシンのバランスは良かったです。セッション2はこれまでにできていなかったロングランテストを行い、路面温度が低くタイヤの摩耗は理想ではありませんでしたが、希望を持てる走行でした。LC500 GTでの2シーズン目となり、車両の感度が上がっている雰囲気があり、どのようなテストメニューでも手応えを得ています。ただ、ライバル勢がどのようなテスト内容なのか分からないので、開幕戦でどのようなポジションなのか不明です。しかし、方向性は間違っていないので、しっかりと準備して勝ちたいと思います」

吉本大樹(Syntium LMcorsa LC500 GT)
吉本大樹(Syntium LMcorsa LC500 GT) 2026スーパーGT富士公式テスト

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