ARTA NSX CONCEPT-GT スーパーGT第3戦もてぎ決勝レポート
予選はトラフィックで9位、決勝はピットで残念なタイムロス
第3戦オートポリス大会が震災の影響で中止になったので、代替レースとして開催されるこの第3戦は、熊本地震復興支援大会として、ここツインリンクもてぎで開催されることになった。第3戦の予選と決勝が土曜に行われ、最終戦が日曜に行われる初めての試みとなった。
金曜のフリー走行は午前も午後もウェットコンディションでの走行となった。土日のレースは晴れの予報なので、走行をする車は少なかった。8号車は午後にチェック走行を行う程度だった。
今回の予選はノックダウン方式では無く、15分のセッションを1回行う方式で行われた。予選のアタックは野尻智紀。天候は晴れだったものの、夜に降った雨が乾いておらず、ウェットコンディションでの予選となった。野尻は走り始めから上位に食い込む自信があったものの、トラフィックにひっかかってしまい、不本意な9番手に終わった。
迎えた決勝までに路面は乾き、松浦孝亮がスタートを担当。松浦はポジションをキープしたまま1コーナーに入っていった。激しく順位を争いながらバックストレートに入ったが、90°コーナー手前で他車と接触、ひとつポジションを落としてしまう。その直後、300クラスのコースアウトやクラッシュにより、2周目にセーフティーカーが入った。
車両の回収が完了した7周目に再スタートが切られた。松浦はタイヤのグリップダウンに苦しみながら、激しく順位を入れ替えてレースを展開していった。しかし、このまま走行を続けると順位を上げられない可能性があるので、ミニマムの周回数でルーティンのピットインを行うことになった。
19周目にピットインし、野尻に交代。しかし、ここでアクシデントが発生。先にピットインしていた隣のピットの車両が、ピットストップの作業トラブルにより、8号車がピットアウト出来なくなってしまった。ここで大きくタイムロスしてしまい、コースに復帰出来た時は13番手になってしまった。
野尻は終盤にペースアップする為に序盤はペース配分をしながら周回を重ねた。終盤車が軽くなった時に野尻はプッシュし、速いラップで前車との差を縮めたものの、11番手まで挽回したところでレースを終えた。今回のレースで改善すべきところが見えてきたので、明日のレースに活かし、有終の美を飾りたい。