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スーパーGT ニュース

投稿日: 2021.05.06 16:48
更新日: 2021.05.06 17:23

ブリヂストン 2021スーパーGT第2戦富士 レースレポート

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スーパーGT | ブリヂストン 2021スーパーGT第2戦富士 レースレポート

2021年 スーパーGT第2戦富士スピードウェイ[GT300]

レース中盤からトップに立ち圧倒的な速さで勝利に突き進んでいた吉田広樹/川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT/BS)が痛恨のトラブルでリタイア。高木真一/佐藤蓮(ARTA NSX GT3/BS)が3位フィニッシュ

 予選で4番手グリッドを得た開幕戦3位の吉田広樹/川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT/BS)が最初のピットインでタイヤ無交換作戦でピットストップタイムを短縮してトップに躍り出てからは、2位以下を引き離して勝利へ向けて独走状態だった。

 しかし、ゴールまで6周を残して突然スローダウン。ピットまでたどり着いたが、ドライブシャフトが破損していてリタイアしてしまった。終盤まで高木/佐藤組と2位争いを演じていた吉本大樹/河野駿佑(SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT/DL)はトップが消えた後もグループのトップを守って優勝。

<予選>

 昨シーズンからGT300クラスのサクセスウエイトは獲得ポイントに対して3倍となっているため、ウエイトがゼロ、または軽いチームが好タイムをマークする状況だった。Q1は、2グループに別れて行われ、Aグループでは、今シーズンからブリヂストンタイヤユーザーに加わったロータス・エヴォーラMCの加藤寛規/阪口良平/小高一斗(muta Racing Lotus MC/BS)が2番手。

 Bグループは、高木真一/佐藤蓮(ARTA NSX GT3/BS)が同じく2番手につけて好発進した。Q2のポールポジション争いは、高木/佐藤組と井口卓人/山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT/DL)の間で争われ、0.142秒差で井口/山内組がポールポジションを獲得。開幕戦3位フィニッシュし、11ポイントを獲得、33キロを搭載した吉田広樹/川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT/BS)は4番手、加藤/阪口/小高組は5番手から決勝をスタートすることとなった。

2021スーパーGT第2戦富士 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)
2021スーパーGT第2戦富士 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)

<決勝>

 3スティント、2回のピットストップで走り切る今回のレースで、ブリヂストンタイヤユーザーはピットインのタイヤ交換作戦を駆使して順位を挽回することに成功した。特に吉田/川合組は最初のピットインでタイヤ交換を行わずピットでの作業時間を短縮、ストップ時間を短くすることでトップへ躍り出た。

 2スティントをワンセットで走るために最初のスティントでは無理せずにタイヤのパフォーマンスを温存。トップに立って2位以下を引き離し、2回目のピットストップでタイヤ交換してトップのポジションを堅持したままゴールへ突き進んだ。

 しかし、勝利を手中に納めたかに見えた時に片輪のドライブシャフトが破損してスローダウン。ピットまでたどり着けたがそのままリタイアしてしまった。これにより高木/佐藤組、吉本/河野組、井口/山内組による激しい優勝争いが繰り広げられることとなったが、高木/佐藤組は僅差の3位フィニッシュ。

 高木/佐藤組は、4本のタイヤ交換を毎回行ないタイヤのフルパフォーマンスを利用して第2スティントでトップに立つこともあり、終盤では前の2台に迫った。9番手スタートから4位に追い上げた蒲生尚弥/菅波冬悟(LEON PYRAMID AMG/BS)は、最初のピットインで4本交換、2回目のピットインではフロントのタイヤだけ2本を交換するという作戦で順位をアップ。

2021スーパーGT第2戦富士 ARTA NSX GT3(高木真一/佐藤蓮)
2021スーパーGT第2戦富士 ARTA NSX GT3(高木真一/佐藤蓮)

高木真一選手

「FIA-GT3の車両は、戦略としてタイヤ無交換は難しいし、その辺がGT3とほかの規定車両の差なのだろうと思います。でも、今回はタイヤのパフォーマンスが安定していたことで接近戦もできたし表彰台に立てたので、ここからがシーズンのスタート。この先もいい走りでチャンピオン争いにしっかり絡んでいきたいですね」

佐藤蓮選手

「第2スティントで高木さんがトップに出たのに、自分に交代してタイヤ交換直後のペースが厳しくて2台に抜かれてしましました。FCYが入ってタイヤが冷えたことでグリップが回復し、またペースを上げて追いついたのですけど、そこでオーバーテイクできなかったのは悔しかったです。表彰台に上がれたことは良かったと思いますが、優勝が見えていただけに本当に悔しいです」

<ブリヂストン MSタイヤ開発マネージャー:山本貴彦のコメント>

「吉田/川合組のリタイアは本当に残念でした。タイヤ交換の作戦でトップを奪ったことは、タイヤメーカーとして強力なサポートができたと評価できます。500キロをタイヤの無交換で走り切ることは物理的には可能ですが、当然パフォーマンスが落ちるのであえてリスクを負うことはないですね。ですから一回無交換、もう一回で交換する作戦が良かった。車両規定の違いで高木/佐藤組は毎回タイヤ交換する作戦で表彰台を獲得しています」

2021スーパーGT第2戦富士 高木真一/佐藤蓮(ARTA NSX GT3)
2021スーパーGT第2戦富士 高木真一/佐藤蓮(ARTA NSX GT3)


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