更新日: 2021.08.23 18:06
K-tunes Racing 2021スーパーGT第3戦鈴鹿 決勝レポート
SUPER GT 2021 第3戦決勝 鈴鹿
最後尾スタートからの追い上げも、入賞には届かず17位に終わる
AUTOBACS SUPER GT 2021シリーズ第3戦が、8月22日鈴鹿サーキットで行われました。前日の予選、K-tunes Racing 96号車は、予選をブレーキトラブルによってタイム計測ナシ=ノータイムで終えるという、スーパーGT参戦以来初めての経験をしました。幸いなことに、マシンのダメージは前日のうちに修復を終えることができました。
鈴鹿サーキットは過去4回のレースで2勝を挙げた、相性の良いサーキットです。LEXUS RC F GT3にとって得意なコースなので、レースで速さを発揮し、ライバルたちに優位に戦うことが可能でした。予選ノータイムゆえに最後尾からのスタートということになりますが、追いあげに期待が持てます。
当初の上位入賞という目標は難しいとしても、シリーズポイントを獲得する10位以内をターゲットに、レースへ臨みました。
決勝直前のウォームアップ・セッションでは、ガソリンを満タンにしたレースを想定し、マシンのセットアップを最終的に確認します。そして今回のウォームアップでK-tunes Racing 96号車は見事にトップタイムをマーク。レースで速さを発揮できることを証明して見せました。
不安要素があるとすれば、このレースウイークずっと雲で満ちていた空が、晴れ間を見せ、夏の強い日差しが顔を見せていたことです。路面温度の上昇は、タイヤのパフォーマンスに影響するからです。
決勝レース、スタートドライバーは新田守男選手。28番手から追いあげるレースが始まりました。2周目には24番手、4周目に23番手へと着実に順位を上げていきましたが、5周目に他車のクラッシュが発生しセーフティカーとなります。11周目に解除されると、17周目に16位にまでポジションを上げ、小高一斗選手へとドライバーチェンジを行いました。
急遽平良響選手の代役として参戦することになった小高一斗選手は、若手ながら昨年GT300クラスをフルシーズン戦い、シリーズランキング9位で終えた実力者です。新田守男選手を上回るペースで、ドライバー交代で暫定27位にまでドロップした順位を挽回していきます。
しかし35周、17番手にポジションを戻したころからレースペースが苦しくなり、もはや追いあげる力は残っていませんでした。40周目に一度は16位にポジションを上げましたが、オーバーテイクを許し17位でチェッカーフラッグを受けました。
ウォームアップで見せた速さも、残念なことにレースでは十分に発揮できませんでした。レースペースの不足は最大の懸案事項で、それが今回も露になってしまったのです。
■コメント
新田守男選手
「今のボクたちの課題が出たレースでしたね。やっぱりレースペースが良くないので、得意の鈴鹿でも上位で戦える速さがありませんでした。そのあたりを改善していって、勝負できる形にしていきたいですね」
小高一斗選手
「いい形でバトンを受け取って、追いあげたんですが、最初の10周は良かったんですが、その後はタイヤが苦しくなって、最後はポジションを守るのが精一杯でした。ペースコントロールが必要だったかもしれませんね」