更新日: 2021.10.23 23:32
muta Racing INGING 2021スーパーGT第6戦オートポリス 予選レポート
SUPER GT 第6戦
AUTOPOLIS GT 300KM RACE
オートポリス
予選:10月23日
天候:晴れ
コース状況:ドライ
予選:8番手
2021年SUPER GTシリーズ第6戦は2年ぶりの開催となったオートポリスが舞台。東シナ海の高気圧の影響で真夏日が続いていた九州地方も、レースウイークに入ると一気に気温が下がった。搬入日の22日はどんよりと曇って寒い一日となったが、予選の行われる23日は朝から青空が広がった。69kgのサクセスウエイトがアップダウンに富むオートポリスにどう影響するか?
2年ぶりのGTレースを待ちわびたファンが、金曜日の夕方から入場ゲートに列を作り、土曜日の朝も長い行列ができた。朝9時15分に始まった公式練習は、今回初めて使用するタイヤを確認するためにまず加藤がコースイン。そして阪口に交代して路面とのマッチングを確認していった。このセッションではアクシデントやトラブルのために赤旗が掲出され中断するシーンもあり、GT300クラスの専有走行の開始早々にも赤旗中断となった。結果として2号車はトップタイムから0秒913差の1分44秒046で7位につけた。また今回も公式練習の後には、FCY(フルコースイエロー)のテストが20分間実施された。
GT300クラスは参加台数が29台と多いこともあり、公式予選はA、Bとふたつのグループに区分。チームランキングにより今回2号車は15台のA組に区分された。気温14度、路面温度26度の13時55分、10分間の公式予選Q1がスタート。加藤がコースインしてゆっくりとタイヤを暖めていく。4周目にアタックを開始し、1分43秒701でトップに立ったが、ここから加藤のタイムを更新していく車両が出てきて4番手へ順位を落とした。加藤は5周目にはタイムアップならなかったものの5番手で上位8台が出走できるQ2に駒を進めることになった。
16台で上位のグリッドを決める10分間のQ2は14時48分にスタート。阪口が入念にタイヤを暖め、4周目に1分44秒196で3番手につけた。阪口は翌周も1分43秒869へタイムアップし、最終的に8番手という結果を得た。グリッドは4列目であり、上位進出を狙ってのレースとなる。明日の決勝レースは、13時30分にスタート予定。
■コメント
加藤寛規
「公式練習からそんなに悪くなさそうだったので、アジャストして予選に臨みました。路面温度も朝より上がっていてウォームアップも良かったのでクルマ的なベストは出せたと思います。ただ路面の状態はよくなくベストラップの1コーナーではミスをしてしまいました。でもQ1は通れば良いので(笑)。明日は自分たちのベストが出せるようなレースにしていければ、上の方にいるんじゃないのかなと思います。ただ今日はロングランができず不安な点もありますが、ネガティブには考えずうまくこなして良平につなげたいですね」
阪口良平
「当初はQ1とは違うタイヤを履く予定でしたが同じものを履いてコースインしました。そのタイヤは公式練習のときにきっちり走れていなかったので、ニュータイヤの奥行き(性能)を計測1周目で余らしてしまいました。計測2周目で43秒台は出ましたが、もうコンマ2秒ぐらい上げられたんじゃないかと思います。でも大事なのは予選順位なので、43秒台で8番手という位置は、いろいろなピット戦略が取れると思いますし、もてぎのときよりやりやすいでしょう。決勝のイメージはもうできているので、さらに順位を上げて力強いレースをしたいです」
渡邊信太郎チーフエンジニア
「予選は8番手でしたが、現状の道具、BoP(性能調整)を含めて考えるとそんなに悪くなかったかなと思います。上にはライバルもいるのでそういう意味では残念ですが、ノントラブルでしたしクルマのバランスも悪くありません。今回は初めて使うタイヤでもっと長い距離を走らないとコンディションに合っているのかどうか分かりません。明日の決勝は荒れるような気がします。ここはタイヤの摩耗も激しいですしタイヤのピックアップもあります。一番の問題はピックアップなので、それがなければと思います。4列目スタートをポジティブに考えて明日は戦います」