SUPER GT 第7戦
MOTEGI GT 300KM RACE
ツインリンクもてぎ
予選：11月6日
天候：晴れ
コース状況：ドライ
予選：14位
2021年SUPER GTシリーズ第7戦は、7月の第4戦以来今年2回目となるツインリンクもてぎで開催。今回は最終戦のひとつ前のレースということで、サクセスウエイトは前回の半分となる35kg。最終戦までチャンピオン争いに残るためにも、今回は上位入賞を目指したいところだ。前戦のオートポリスからわずか2週間のインターバルしかなかったが、チームは念入りな準備を済ませ現地へ入った。
街路樹のイチョウの黄葉や周囲の山の紅葉が青空に映えるもてぎ。朝晩は冷えるが、昼間は暖かく絶好のレース日和となり、朝早くから6100人の熱心なファンがサーキットに詰めかけた。
9時25分から11時20分までは公式練習で、持ち込んだ車両のセッティングとタイヤの確認をするために加藤がコースイン。途中から阪口もドライブしロングラン走行も行い、ベストタイムは1分46秒933で7番手につけた。そしてまた今回も公式練習の後には、FCY（フルコースイエロー）のテストが20分間実施された。
今回のGT300クラスは参加台数が28台で、公式予選はA、Bとふたつのグループに区分。チームランキングにより14台ずつに振り分けられ、今回はB組に区分された。気温18度、路面温度29度の14時38分、10分間の公式予選Q1がスタート。加藤がコースインしてゆっくりとタイヤを暖めていく。4周目にアタックを開始し、1分47秒148で8番手とQ1突破ギリギリの位置に。加藤はアタックを続け翌周には1分46秒763へタイムアップ。順位を7番手へ上げて無事Q1を突破、Q2進出を果たした。
勝ち残った16台で上位グリッドを決めるQ2は気温、路温ともに下がった15時13分から10分間行われ、阪口がコースイン。阪口は計測4周目にアタックを開始し1分48秒004で13番手。さらにアタックを続け1分47秒326へタイムアップするも14番手にとどまった。
前回のもてぎラウンドでは予選17位から加藤が長いスティントを担当し、セーフティカーが入る絶妙のタイミングでピットインし、さらにタイヤ無交換で優勝を遂げた。今回はそのレースより前の7列目からのスタートであり、前回のような展開を目指すレースとなる。明日の決勝レースは、13時にスタート予定。
加藤寛規
「硬めのタイヤを選んでいたので、予選はきついなとみんな分かっていました。もてぎはパワーサーキットだし思ったより周りのタイムが速いので、苦しいしギリギリでQ1は通るかなと思っていましたが、やはりそんな展開になりましたね。朝の公式練習で行ったロングランのタイムは悪くなかったし、そこをうまく利用して前回のもてぎみたいに一台一台かわし、また何が起きるか分かりませんがフレキシブルに対応して、またみんなで表彰台を取りたいと思っています」
阪口良平
「自分としては1分46秒台半ばぐらいのタイムを狙っていたんですが、ウォームアップのときからフロントタイヤに熱が入らないという状況で、計測1周目に入った時にステアリング切ってもフロントに手応えがなく、2周目のセクター1の舵角量がすごく多かったので、スロットルを上げられないという。自分のなかでは問題ですね。今回のタイヤは硬めなので、ロングランでの無交換作戦が採れます。また気がついたら順位が上がっているようなレースにしようと、気持ちを切り替えて頑張ります」
渡邊信太郎チーフエンジニア
「今のレースではQ1を通過するというのが重要なので、スタート位置が7列目というのは決して良くはありませんが、まだ前が見えるのでそんなに悲観する状況ではないと思いますね。今回はロングランも良く、前回（第4戦）もそこが良くて勝てたようなものなので、その点はそんなに悪くないと思います。柔らかめのタイヤも硬めのタイヤもどちらも良かったのですが、一発のタイムよりはレースを想定して硬めのタイヤチョイスをしているので、明日の決勝が楽しみです」
