SUPER GT 2021 第7戦決勝 もてぎ
決勝レースでは速さを取り戻せず。入賞に届かず14位に終わる
AUTOBACS SUPER GT 2021シリーズ第7戦が、栃木県ツインリンクもてぎで11月7日(日)、決勝レースが行われました。前戦で2位表彰台を獲得したK-tunes Racingは、その勢いのままサーキットへ乗り込みましたが、速さが不足。それを予選直前、起死回生の大幅なセッティング変更で乗り越え予選Q2へ進出することができ、予選12番手を獲得することができました。
しかし決勝レースは、そう簡単なものではありませんでした。わずかなコンディション変化でも、ベストなパフォーマンスを発揮することはできません。少しでも競争力を高めるためには、より詳細にフィットしたマシンが求められます。しかし狙ったセッティング変更がジャストミートするとは限らないのです。
オープニングラップ、スタートドライバーの新田守男選手は密集した集団の中で、前を走るマシンの攻防の隙を突き、一気に2台をオーバーテイクすることに成功しました。スタート順位の12番手から10番手へ。
しかし残念なことに、今回のレースでのハイライトはそれだけになってしまいました。ラップタイムがライバルたちに及ばず、先行するマシンを追いかけることができなかったのです。逆に、後続のマシンから激しく追い立てられる展開になっていきました。
6周目にふたつポジションを落として、スタート時と同じ12番手をへ。しかし9周目には上位のマシンのリタイアとコースアウトによって、再び10番手へと復帰します。とはいえポジションをキープすることはできず、13周目には11番手へ。セーフティカーが入らなかったこともあって、トップとの差はすでに30秒近く
にもなっていました。
そして21周目、他のチームに先んじて、阪口晴南選手へとドライバー交代を実施します。スタートは予選で使用したタイヤを使用しなければなりませんが、阪口晴南選手はニュータイヤで走り出すことができます。ここで競争力を取り戻す可能性もありましたが、しかしペースが大幅に向上することはなく、流れを変えることはできませんでした。
ピット作業で19番手にポジションを下げたものの、その後の他車のドライバー交代によって、少しずつ取り戻していきました。25周目には18番手、30周目に17番手、35周目には16番手、そして全車がドライバー交代を終えた40周目に13番手となりました。
そして47周目には上位のマシンがスローダウンしたこともあり、11位へ。しかしそこからペースはさらに悪化してしまい、結果として14位でチェッカーフラッグを受けました。
今シーズン最終戦は静岡県富士スピードウェイで、11月27日(土)〜28日(日)に開催されます。
■コメント
新田守男選手
「スタート直後にバトルしていた前の2台を抜くことができたんですが、その後はポジションをキープするだけでした。ペースが悪くて、勝負にならなかった。やはりボクたちの課題が浮き彫りになってしまったレースですね」
阪口晴南選手
「オートポリスの流れを引き継ぎたかったですけど、コンディションが変わったり、他の要素もあって、苦戦しましたね。現状のなかから兆しを見いだして、チーム全体で進化できるように、最終戦に向けて努力していきたいです」