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スーパーGT ニュース

投稿日: 2022.04.17 23:00
更新日: 2022.04.17 23:07

muta Racing INGING 2022スーパーGT第1戦岡山 決勝レポート

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スーパーGT | muta Racing INGING 2022スーパーGT第1戦岡山 決勝レポート

SUPER GT 第1戦
OKAYAMA GT 300KM RACE

岡山国際サーキット
決勝:4月17日
天候:晴れ
コース状況:ドライ

決勝:20位

 2022年スーパーGTシリーズ開幕戦は、4月17日に晴天の岡山国際サーキットで決勝レースが行われた。前日同様好天に恵まれ、朝早くから開幕を待ちわびた熱心なファンや家族連れ1万2500人がサーキットに詰めかけた。決勝が始まる頃には気温も20度近くまで上昇し、前日のような冷たい強風も弱まり絶好のレース日和となった。またお昼には航空自衛隊F-2戦闘機3機によるデモフライトが行われテンションが高まった。

 300kmレースは雲ひとつない晴天のもと14時に2周のフォーメーションラップがスタート。そして14時5分にバトルが始まった。15番手スタートのmuta Racing GR86 GTのステアリングを握るのは加藤。大混雑する序盤は無用なバトルを避けタイヤをセーブしながら走ったこともあり、ポジションをふたつ落として走行を続けた。10周を過ぎて隊列が多少バラけてから追い上げを始めようとしたが、コース幅が狭くGT500車両に走行ラインを譲らなければならず、ペースの落ちた車両をなかなか抜くこともできず、逆に順位を一時19番手まで落とす展開となった。

 中盤の29周目に加藤はピットイン。しかし手前のピットの車両が我々のピット前にかかって停止したこともあり、加藤はピット前をやや行き過ぎてストップ。メカニックが車両を押し戻してタイヤ交換を行うが、距離があったため給油ホースが車両に届かず、タイヤ交換後に車両を移動させて給油をすることになった。この予定外の作業でトップから周回遅れとなり、残念ながら勝負権はなくなってしまった。

 交代した堤は最後尾の27番手まで大きく順位を落とすことになったが、それでも遅い車両に追いつくとこれらをかわし、またトラブルやアクシデントなどで後退する車両もあり少しずつではあるが順位を上げていった。今回のレースでは終盤の2回のFCY(フルコースイエロー)が導入されたが、堤はアクシデントに巻き込まれることもなく、フィナルラップでは1分28秒479のべストラップをマークして20位でチェッカー。完走を果たしたことで多くのデータを収穫することができた。

 次の第2戦は5月3〜4日に富士スピードウェイにおいて450kmレースとして開催される。

2022スーパーGT第1戦岡山 muta Racing GR86 GT(加藤寛規/堤優威)
2022スーパーGT第1戦岡山 muta Racing GR86 GT(加藤寛規/堤優威)

加藤寛規

「このコースは抜けません。レース序盤はグジャグジャな状態でしたからセーブして走っていましたが、少しバラけてきたらタイヤのタレたクルマが順位を落として来て、今度はそれらを抜くことができませんでした。それでもこのクルマがドライコンディションで走るのは昨日と今日が初めてでしたし、ポジティブに捉えられるような部分が多かったですね。そこをうまく次のレースにつないでいければと思います。順位的にはガッカリですが収穫の結構多いレースになりました」

堤優威

「己との戦いでした。クルマのセッティングはもっとこうしたいというものがあったのですが、それ以上できなかったので、今年の開発の課題にしたいと思います。最後に前方がクリアになったのでプッシュしたらべストラップが出て、トップと遜色ないタイムでしたから自信にもつながりましたし、クルマは良い方向に向いているなと思います。予選一発のタイムを出せる力、チーム全体で追求できる力がつけば勝てると思うので頑張りたいです」

渡邊信太郎チーフエンジニア

「クルマ、タイヤ、ドライバーは良い感じですべてが収穫でした。去年はアクシデントに遭いリタイアでしたが、今年は初めてのクルマで最後まで走ることができました。そして今年はADVICSのブレーキシステムをフルで使っているので、耐久性の確認のためにも絶対に完走したかったです。優威も非常に速かったですし、クルマに速さがあることも分かりました。まだやりたいことは多いし伸び代もあります。次の富士では1ランクグレードアップして臨みたいと思います」

2022スーパーGT第1戦岡山 加藤寛規/堤優威(muta Racing GR86 GT)
2022スーパーGT第1戦岡山 加藤寛規/堤優威(muta Racing GR86 GT)


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