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スーパーGT ニュース

投稿日: 2023.08.09 02:31
更新日: 2023.08.09 02:36

TGR TEAM WedsSport BANDOH 2023スーパーGT第4戦富士 レースレポート

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スーパーGT | TGR TEAM WedsSport BANDOH 2023スーパーGT第4戦富士 レースレポート

度重なるコンディションの変化に対応出来ず、ランキング5位で後半戦へ

シリーズ名:2023 AUTOBACS SUPER GT シリーズ
大会名:2023 AUTOBACS SUPER GT Rd.4『FUJI GT450km RACE』
レース距離:1周4.563km×100周(456.3km)
8月5日(土)天候:晴れ/路面:ドライ
8月6日(日)天候:雨時々曇り/路面:ウエット・ドライ・ウエット・セミウエット

8月5日(土)公式予選:GT500クラス9位:1分28秒608

 2カ月ぶりにスーパーGT第4戦の富士ラウンドが晴天のなかで開催された。前戦の鈴鹿で優勝した19号車はシリーズランキング4位に上がり22ポイントとなったため、44kgのウエイトを積むこととなった。前戦の勢いのまま、2連勝を目指して爆走を誓う。

 午前中の公式練習では、44kgのウエイトを積んでの決勝を見据え、多くの周回でタイヤ確認(グリップ、摩耗)を中心としておこなった。専有走行で国本選手がタイムを更新している最中に専有走行は赤旗終了。19号車のベストタイムは混走時の1分29秒847で11位となった。

 午後からの予選、Q1開始時の気温/路面温度は33/45度。Q1のアタックは国本選手。8分を切ったあたりでコースインした19号車は4周じっくり周回をして、残り30秒からの1発にかけたアタックを行う。

 ターゲットタイムはQ2進出タイムである1分27秒台を目指すが、戻ってきた19号車のタイムは1分28秒608と暫定8位の17号車に100分の7足りず暫定9位。そのまま順位が確定となり、19号車はQ1を9位で終えることとなりQ2には進めず。Q1の結果は16-24-8-100-38-3-64-17-(以上Q1突破)-19-39-14-37-23-1-36。

 Q2は2台のNSXと1台のZとのトップタイム争いのなか、19号車と同じヨコハマタイヤを履く24号車が1分27秒763を出しポールポジションを獲得。以下16-8-3-17-100-38-64。明日の決勝は雨の予報も出ており、天候が読めないなか、19号車は2連勝を目指し爆走していきます。

予選コメント
坂東正敬監督

「やはり重さが効いた感じの予選でした。またタイヤ選択に関しても2種類持ちました。しかし思ったタイムは出ませんでした。24号車のポールタイムを見るとヨコハマゴムの良さは確実なので決勝はドライで全開勝負したいですね」

国本雄資選手

「Q1突破でいずに残念です。朝のフリー走行からクルマのバランスとタイヤグリップに手応えがなく、予選までに合わせことができませんでした」

阪口晴南選手

「決勝に向けたセッティングにフリーで時間を費やしたので、予選は厳しい戦いになるだろうと予想していました。それに路面コンディションも良くなく、サクセスウエイトが効いていたので自分たちにとっては厳しい予選になりましたが、国本さんが9位と健闘してくれました」

2023スーパーGT第4戦富士 国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)
2023スーパーGT第4戦富士 国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)

6月4日(日)決勝:GT500クラス12位

 450kmレースで2回の給油義務が有るなか、レース最中に雨が降る予報が出ており、チーム戦略や天候にてレースが大きく左右されることが予想される。

 午前中から振り続けている雨がグリッドウォーク直前には止み、しかしスタート直前には雨が強くなってきた。スタート前に予定された各種イベントが中止となるなか、粛々とレースに向けて準備を進めていく。19号車を表彰台の頂点に送り出すベく、最後まで調整に余念がない。決勝直前の20分のウォームアップ走行では決勝にむけてレインタイヤのチェックに専念し、9周周回して11位となった。

 スタート直前は雨が止んだり降ったりで天気はまったく読めず、路面はウエットのまま。気温/路面温度が27度/33度と雨が降ったことにより午前中より気温も路面温度も下がっていた。スタートドライバーは国本選手。セーフティカースタートとなり、パレードラン、オープニングラップは中止。レース戦略に左右されるスタート時のタイヤは全車レインタイヤでのスタートが切られた。

 セーフティカー先頭で2周周回後、先頭の24号車から隊列を整え、最終コーナーから一気に加速し、レースがスタートを切った。ウオータースクリーンが上がるメインストレートから1コーナーで39号車にインに入られ、19号車はひとつ順位を落とす。オープニングラップとなった3周目が終わり、メインストレートに戻ってきた19号車は最後尾まで落ちてしまった。

 8周目での19号車はトップから38秒遅れの14位。雨が上がり、路面がだんだんと乾いていく11周目ごろ、各車レインからスリックにタイヤ交換を行うべく、1回目のピットインを敢行するなか、19号車もGT500勢のなかでは早めの12周目に1回目のピットインを行い、タイヤ交換、給油を行い暫定15位で復帰。全車1回目以上のピットインを終了した19周目の順位は13位。23周目でのトップとの差は1分04秒286、12番手の36号車とは約38秒の差となってしまった。

 35周目の1コーナー先で300クラス車両が車両火災となり、SCが入る。39周目に車両の整列が行われ、各車とのタイム差がリセットされた。そのままSCが先頭で周回を重ねていき、41周目からレースが再開となったが、19号車のペースが上がらず、後ろの17号車にパスされ、14位に落ちてしまった。

 47周目前後で早くも2回目のピットに入るチームが出てくるなか、53周目に19号車が2回目のピットイン。阪口選手にドライバーチェンジをして、暫定15番手でコース復帰する。60周目に全車2回のピットインを終えて19号車は13番手。

 66周目に300クラスの車両がコースアウト。車両火災が起き即座にSCが入るが車両消火に手間取り、レースは67周目に赤旗中断となる。赤旗中断中に再び雨が強く降り出してきて再スタート時間が遅れる旨が通達された。コース上でのタイヤ交換が可能となり、19号車もコース上でウエットタイヤの交換を行う。

 幸い、赤旗中断中に雨の勢いが減り、最終コーナーあたりが明るくなってきた。赤旗中断時に出された16時半の再開予定時刻どおりにレースが再開されたが、路面はウエットのまま。ただ、降り出した時間は短かったため、乾くのは早いと思われた。しかし路面の状況はあまり変わらない。

 残りレースは1/3の33周、19号車は13位からの再開となる。SC先導にて周回し、68周目にクラス別に整列をし、再びSC先導で周回し、72周目にレースが再開する。だが、19号車のペースが上がらず、14位となる。

 雨が上がり、ピットに入りタイヤをドライタイヤに替えるチームが出始めるなか、19号車はタイヤをチェンジしない戦略を採り、87周目には順位は12位、89周目には11位に順位を上げるも後ろからスリックタイヤに切り替えた14号車が19号車をパスして19号車は12位でチェッカーを受けることとなりました。

 レースは序盤に3番手スタートの3号車がトップに躍り出ると、後続を引き離しにかかるが、1回目のピット戦略で16号車がトップに立つが、後ろから14号車が追い上げ、24周目パスしトップに立つが、二度のSCが入る波乱の展開のなか、2度目のSC後に赤旗中断となり、レースが再開になると、4位だった3号車が一気に順位を上げて75周目にトップに出ると、後続を引き離して優勝。みなさまの応援、誠にありがとうございました。

2023スーパーGT第4戦富士 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)
2023スーパーGT第4戦富士 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)

決勝コメント
坂東正敬監督

「まったく予想と違う結果でした。もっとデータを分析してデータを元にドライバーが乗りやすい、ドライバーが扱い易いタイヤを準備しないといけないですね。本当に課題が残るレースでした。今回は前戦優勝した19号車ではなかったです」

「自分の反省点はウエットタイヤの持ち込み段階で自分の選択の読みが間違っていました。夏場の富士だとこのくらいだろうと思っていたのですがかなり最初からドライバーには辛い思いをさせてしまいました。戦略的な部分ではミスはなかったと思いますがまだまだチームとしては縮められる部分はあると思いますのでこの結果を受け止め、次の鈴鹿にチーム一丸となって戦えるように今から切り替えます」

「今回は天候や路面が変わるなか、チャンスは十分にあったと思います。足りない部分は明確なのでデータを分析致します。また今回は前回優勝した記念Tシャツやウェッズのグッズなどを身に着けてくれたファンが沢山来てくださいました。本当にありがとうございます。スポンサー様、ファンのみなさまの期待に応えられるよう残り4戦全力で爆走します。シリーズランキングは5位ですのでもっと上を目指して頑張ります。本当に沢山の応援ありがとうございました」

国本雄資選手

「ウエットコンディションでのペースが悪く、厳しいレースとなってしまいました。サクセスウエイトが関係なくなるような荒れたレースだったので、ポイントを獲りたかったのですが、うまく行かず悔しいです。次戦に向けてしっかりと準備してまた良いレースを魅せられるように頑張ります」

阪口晴南選手

「自分が担当したスティントではドライでのペースは前回の富士大会よりも、安定したペースを刻めていたと思います。しかしウエットでのペースがかなり苦しく集団についていくことができませんでした。夏場のウエットを読み、持ち込んだ新規タイヤがマッチせず苦しいレースとなりました。今回で悪天候でのフィーリング、方向性を掴めたのでうまく意見をまとめて次戦以降どんな状況下でも強いペースで走れるよう取り組んでいきます。応援ありがとうございました!」

2023スーパーGT第4戦富士 国本雄資/阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)
2023スーパーGT第4戦富士 国本雄資/阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)

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