スペインのカタルニア・サーキットで開催されているMotoGP第7戦カタルニアGP、Moto2クラスのフリー走行2回目でルイス・サロムがセッション中の転倒事故により亡くなった。

 サロムは走行開始から20分過ぎに12コーナーで転倒。12コーナーは右の高速コーナーで、ランオフエリアは舗装された状態となっている。そのため、サロムは転倒後、一直線に滑りエアーフェンスへ叩きつけられたとみられる。

 セッションは、転倒したサロムを救護するため、すぐに赤旗中断となった。救護は中断後もしばらく続き、コースサイドにヘリコプターが到着するなど緊迫した事態に。そのままサロムは治療のためにカタルニアの病院へ搬送されたが、緊急手術のかいもむなしく、現地時間の16時55分(日本時間の23時55分)に死亡が確認された。

 サロムは24歳のスペイン人ライダーで、2009年にロードレース世界選手権の125ccクラスにデビュー。Moto3クラス初年度の2012年にはランキング2位を獲得し、Moto3クラスでは通算9勝を記録。2014年よりMoto2クラスに参戦し、同クラスでは通算3回表彰台を獲得している。

 2輪の世界選手権でライダーが亡くなったのは、2011年のマレーシアGP、MotoGPクラスの決勝レースでマルコ・シモンチェリがクラッシュして以来。Moto2クラスでは、2010年のサンマリノGPで亡くなった富沢祥也以来となる。

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