こうなってくると、ドゥカティ・チームが心配だ。個人的には苦労人であるアンドレア・ドヴィツィオーゾの努力と献身が報われる日を心待ちにしているし、ドゥカティ・デスモセディチGPの完成度はピカイチ。いつタイトルを奪還してもおかしくないのだが、ホンダ+マルケス、ホンダ+ロレンソのようなゴリッゴリの強さが感じられない。

ドゥカティ・チームの体制発表に登場したアンドレア・ドヴィツィオーゾ(左)とダニロ・ペトルッチ(右)
ドゥカティ・チームの体制発表に登場したアンドレア・ドヴィツィオーゾ(左)とダニロ・ペトルッチ(右)

 ドヴィちゃんもチームメイトのダニロ・ペトルッチもいいヤツすぎて、タイトルをブン獲るという気迫に欠けるところがある。優しいライダーでも王座にのし上がれるぐらい、マシンに圧倒的なパフォーマンス差があれば別だが、今のレギュレーションではそれも難しい……。

 もっと気がかりなのはヤマハ・ファクトリー。ここ数シーズンず~っと悩み苦しみ続けているが、そろそろ脱却しないと本当に底なし沼に堕ちてしまいそうだ。

 来月アタマのマレーシアオフィシャルテストで注目すべきなのは、2019年型ヤマハYZR-M1はロッシ寄りのマシンなのか、マーベリック・ビニャーレス寄りなのか、ということ。これがまたヤマハにとって悩ましい話なんですよね。

 若くて勢いがあって派手な1発タイムを出すビニャーレスと、押しも押されぬ実績があるものの現役最年長のロッシ、どちらの意見を優先するか、という難しい選択なのだ。キャラが真逆に近いライダーラインアップゆえの難しさと言えるだろう。

バレンティーノ・ロッシ
バレンティーノ・ロッシ

 もちろんヤマハはどっちの要求も満たすマシンの開発をめざすわけだが、やはりどちらかに合う・合わないが出てくるのもまた確か。YZR-M1の仕上がりがビニャーレスに合う方向だと「たまにすごく速いけど、年間勝てて3回ぐらい。シーズンを通して安定した成績を挙げるのは難しい」ということになるだろうし、ロッシに合う方向だと「あまり目立たず、ヘタすると優勝できないかもしれないけど、いつの間にかタイトル争いをしている」となりそうだ。

 ヤマハは悩みつつすでに結論を出しているはずだが、果たしてどっち寄りにしたのかなぁ……。ワタシ個人的には、タイトルのことを考えればロッシ寄りが正解だと思うんだけど……。

■青木宣篤が注目の新人ライダーと中上貴晶

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