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投稿日: 2019.05.08 18:06
更新日: 2020.06.29 18:56

【ブログ】ホンダワークスCBRの美しすぎる細部の作込み。課題は「JSBと鈴鹿8耐の仕様差を少なく」

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Blog | 【ブログ】ホンダワークスCBRの美しすぎる細部の作込み。課題は「JSBと鈴鹿8耐の仕様差を少なく」

“ヘンタイ”:車体(フロントフォーク・スイングアーム)はいかがでしょうか?

宇川監督:フロントフォークに関しては減衰の仕様などを変更しています。HRCとオーリンズで今後も開発を進めていきたいと思っています。

スイングアームは2018年の最終戦で大きく仕様変更したモノを投入し、そこからシーズンオフのマレーシア・セパンテストなどで開発を進め、現在の仕様となっています。

内容としては、剛性のみを追求するのではなく、適度なしなやかさを追求しました。現在のスイングアームはEWC(FIM世界耐久選手権)のレギュレーションに準じており、鈴鹿8耐にもこのまま使用します。

耐久用クイックチャージが設置されたガソリンタンク。前方の凹みはストレート走行時ライダーが身体を屈める為、ヘルメットの逃げのスペースと思われる。
耐久用クイックチャージが設置されたガソリンタンク。前方の凹みはストレート走行時ライダーが身体を屈める為、ヘルメットの逃げのスペースと思われる。

また2019仕様は“全日本ロード選手権と鈴鹿8耐車両の仕様差を少なくする”という事も課題にしているので、全日本ロード選手権も鈴鹿8耐仕様のガソリンタンクで走行しています。

“ヘンタイ”:サスペンションについて教えてください。

宇川監督:2019年仕様として、新たなリヤサスペンション(構造含)を投入しています。ここまで良い感触を得ており、タイムも向上しているのでテストから重点的に開発を進めて来ています。当然の事ながらスイングアーム単体ではなく、車体、タイヤとのマッチングが重要となります。

これが新たなリヤサスペンションと思われます(開幕前の鈴鹿テスト)。テストでは仕様違いと思われるモノを何回もトライしていたのが印象的でした。
これが新たなリヤサスペンションと思われます(開幕前の鈴鹿テスト)。テストでは仕様違いと思われるモノを何回もトライしていたのが印象的でした。
垣間見えるサスペンションリンクも見てみましょう。まずはTeam HRCのCBR1000RR SP2 2019年仕様から。
垣間見えるサスペンションリンクも見てみましょう。まずはTeam HRCのCBR1000RR SP2 2019年仕様から。
こちらはau・テルルMotoUP RTの090号車。2018年仕様のサスペンションリンクと思われます。素人目だと2019年仕様の方がリンク自体の動く量が少なそうに見えます。
こちらはau・テルルMotoUP RTの090号車。2018年仕様のサスペンションリンクと思われます。素人目だと2019年仕様の方がリンク自体の動く量が少なそうに見えます。
こちらは開幕戦鈴鹿テストに参加したEWCにフル参戦中のF.C.C TSRホンダ・フランスのサスペンションリンク。パッと見、Team HRCのCBRと同じような構造に見えます。ただスイングアームはだいぶ仕様が異なっています。
こちらは開幕戦鈴鹿テストに参加したEWCにフル参戦中のF.C.C TSRホンダ・フランスのサスペンションリンク。パッと見、Team HRCのCBRと同じような構造に見えます。ただスイングアームはだいぶ仕様が異なっています。
フレームを見てみましょう。“重いモノは低く、中心へ”が徹底されています。シートレールの中心に収まっている箱がECUと思われます。恐らくJSB1000車両のなかで1番低い位置に搭載されているのではないでしょうか。ライダーの座る位置から後ろは何もありません。この辺にヤマハとのフィロソフィーの違いが現れているような気がします。
フレームを見てみましょう。“重いモノは低く、中心へ”が徹底されています。シートレールの中心に収まっている箱がECUと思われます。恐らくJSB1000車両のなかで1番低い位置に搭載されているのではないでしょうか。ライダーの座る位置から後ろは何もありません。この辺にヤマハとのフィロソフィーの違いが現れているような気がします。
フロントブレーキも見てみましょう。こちらがTeam HRCのCBR。キャリパーはニッシン製です。
フロントブレーキも見てみましょう。こちらがTeam HRCのCBR。キャリパーはニッシン製です。
こちらが634号車、MuSASHi RT HARC-PRO.ホンダのフロントブレーキ。Team HRCのモノと比べると微妙に形状が異なっています。こちらもキャリパーはニッシン製です。
こちらが634号車、MuSASHi RT HARC-PRO.ホンダのフロントブレーキ。Team HRCのモノと比べると微妙に形状が異なっています。こちらもキャリパーはニッシン製です。
リヤブレーキも見ておきましょう。スイングアームに装着されるだけに極小、軽量なように見えます。こちらもキャリパーはニッシン製。
リヤブレーキも見ておきましょう。スイングアームに装着されるだけに極小、軽量なように見えます。こちらもキャリパーはニッシン製。
カウルも覗いてみましょう。比較的分割が少なく一体型のアンダーカウル。ケプラー、ドライカーボンが使用され、とても美しいカウルです。特にNACAダクトの形状が美しいです。思わず床の間に飾りたくなります。
カウルも覗いてみましょう。比較的分割が少なく一体型のアンダーカウル。ケプラー、ドライカーボンが使用され、とても美しいカウルです。特にNACAダクトの形状が美しいです。思わず床の間に飾りたくなります。

“ヘンタイ”:タイヤの使い方に関してはどうでしょう。


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