ザクセンリンクのサーキット周辺は飲食店などがなく、また、時間が遅くなるとレストランがあっても閉まってしまう。そのため、チームクルーのみならず、関係各者にとって、こうしたホスピタリティの食事は重宝されているそうだ。ちなみに、各チーム、ホスピタリティやチームトラック内のリラックスできるような部屋には、必ずエスプレッソマシンが置いてある。コーヒーといえばエスプレッソ、なのだとか。エスプレッソはMotoGPパドックのなかで欠かせないもののひとつ……なのかも?
そして、ドイツGPから登場したのがFIM Enel MotoE World Cup(FIMエネルMotoEワールドカップ)のマシンだけが集結するパドック、Eパドック。18台のMotoEワンメイクマシン、エネルジカ・エゴ・コルセと、予備のマシン5台がこのピットに集結している。Eパドックに隣接するのは、MotoEのトークショーエリア。少し離れて充電エリアがある。
ちなみに2019年ドイツGPの観客動員数は、公式発表によれば3日間で約20万人。過去最高の観客動員数を記録した2018年MotoGP日本GPが約9万6000人ということで、約2倍の観客がザクセンリンクに集まったことになる。ヨーロッパは国が陸続きだからか、観客がドイツ人ばかりではなかった点も興味深い。
MotoGPドイツGPのパドックは、歩くだけでも世界最高峰の二輪ロードレースやヨーロッパの雰囲気を感じることができる場所だった。ヨーロッパでMotoGPを観戦する際は、レースはもちろんのこと、このパドックも一見の価値あり、だ。