フリー走行2回目は現地時間の午後2時10分にスタート。午後になると空には青空が見え始め、コンディションは気温25度、路面温度43度と、フリー走行1回目に比べ路面温度が20度近く上昇する。
路面温度の上昇により、セッション序盤はミディアムとハードを選択する者で分かれた。まずは、フリー走行1回目で4番手だったリンスが1分21秒408を記録してセッションのトップに立つ。このときリンスはフロントとリヤともにミディアムタイヤを選択していた。
開始7分後にはリンスのタイムをフロント、リヤともにハードタイヤを選択したマルケスが1分21秒113をマークして塗り替える。
このセッションでもマルケスはしばらくリーダーボードのチップに。セッションが25分を経過すると、フロントにミディアム、リヤにハードタイヤを選択して走行していたクアルタラロがマルケスのタイムを0.013秒上回る1分21秒100を記録してトップに立つ。
セッションが残り9分を切ったところでリンスが1分20秒台に迫る1分21秒046をマークしてクアルタラロのトップタイムを更新。このときのタイヤはフロントにミディアム、リヤにハードという組み合わせだった。
最後のアタックが始まると、フロントにミディアム、リヤにソフトを履いたマルケスが1分21秒を切る1分20秒705を記録してトップを奪取。その後、1分21秒を切る者は現れず、マルケスがそのままこのセッションを制して、初日を総合トップで終えた。
2番手はマルケスから0.341差のリンス。3番手にはフリー走行1回目トップのクアルタラロと続いた。クアルタラロは最後のアタック中、トラフィックに何度か引っかかり、思うようなアタックができなかったのか、チェッカー後に両手を挙げて憤慨しているようなしぐさを見せていた。
中上はフリー走行1回目終了後に足の痛みがひどくなったようで、フリー走行2回目は痛み止めを飲んで出走するも、思ったようにタイム更新ができず15番手に後退。総合でも15番手で初日を終えた。
なお、フリー走行1回目で転倒を喫したバニャイアは、セッション終了後に精密検査を受けるために近郊の病院へ向かったためフリー走行2回目には出走しなかった。検査の結果、問題はなかったようで、バニャイアはフリー走行3回目には予定通り出走する。