COMMENT
Movistar Yamaha MotoGP
J・ロレンソ選手談(2位)
「悪い状況や悪い出来事が、ときに幸運をもたらすこともあるんだ。それが今日の(午前中の)転倒。僕はこの転倒で怪我をして痛みもあったが、おかげでウォームアップを1ラップはハード・タイヤ、もう1ラップはソフト・タイヤで走行できたんだ。このときスピードはまったく上がらなかったが、ハード・タイヤがなぜか自信を与えてくれた。直感的にハード・タイヤを選び、今日のレースを可能にしてくれたそれまでは表彰台など期待していなくて、おそらく6位か7位くらいだろうと思っていたけれど、こんなサプライズが待っていた。とても厳しいウイークだったが、それがかえってよい結果につながることもある」
V・ロッシ選手談(3位)
「セッティングを変更し、レース終盤での挽回に賭けようと思っていた。ところが実際には終盤でタイヤが激しくスピンするようになってしまったんだ。悔しいことには、残り2ラップでブレーキングをミスし、オーバーランしてしまった。それさえなかったら2位争いができたはずだけど、なんとか表彰台に上ることができたのだから満足しないとね……。
ここアラゴンではいつも苦しめられてきた。今日も本当はヤマハ勢トップを目指していたし、何としてもロレンソの前でゴールしたかったけれど、後半戦で彼のほうが速かったんだ。僕としては最終ラップにカードを残していたんだけれど、ミスを犯してしまって、あそこは真っ直ぐ行くしかなかった。そうでなければ、ふたりともとても危険な状況になってしまうからね。結果、ホルヘに対して4ポイントを失うことになった。でも表彰台には立つことができた。これからもっと力をつけて、良い状態で3連戦に臨みたい」
M・メレガリ、チーム・ディレクター談
「マルケスを止めるのは難しいとわかっていたが、バレンティーノはリアタイヤをすり減らすまで懸命に攻め続け、一時はレースをリードすることができた。ウイーク序盤からずっとこの問題に悩まされており、セッティングを変更してみても不安を取り除くことはできなかった。ホルヘはグリッド上でタイヤを交換し、それが功を奏した。チームは冠スポンサーが主催するレースで、ダブル表彰台という好成績をおさめることができた。アラゴンで目標としていた優勝を次のラウンドで実現する」