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MotoGP ニュース

投稿日: 2019.07.31 12:08
更新日: 2019.07.31 13:39

ホンダ 鈴鹿8時間耐久ロードレース 決勝レポート

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MotoGP | ホンダ 鈴鹿8時間耐久ロードレース 決勝レポート

 #33 Red Bull Hondaは119ラップ目にブラドルから高橋巧へと交代。120ラップ目の首位はハスラムで、2番手にローズが入ります。高橋巧は3番手につけますが、2番手ローズとの差は3.376秒、トップとの差は7.455秒で、ばん回に挑みます。

 ローズと高橋巧は2分7秒台にタイムアップしてハスラムへと迫り始めます。123ラップ目、高橋巧は2分7秒267でローズに迫り、差を0.944秒とします。126ラップ目、高橋巧はローズに0.182秒で背後につけ、僅差で周回を重ねます。

 129ラップ目の130Rで高橋巧はローズを捉え2番手に浮上。次のターゲットをハスラムへと移します。130ラップ目、その差は4.282秒。ハスラムは2分8秒台で走り、高橋巧は2分7秒台へとタイムアップします。背後にはローズが走り、ローズも2分7秒台へとタイムを上げます。

 その差は0.538秒。136ラップ目にはその差を0.350秒と縮めてハスラムの背後に迫ります。さらにローズも高橋巧の背後に迫り、3台のトップ争いが繰り広げられます。

 139ラップ目、周回遅れが絡むS字で高橋巧は首位に出ると、ローズもハスラムを捉え、高橋巧、アレックス、ハスラムとオーダーが変化。

 143ラップ目、依然として首位は高橋巧。2番手はレイ、3番手はファン・デル・マークにライダー交代して高橋巧を追います。148ラップ目にRed Bull Hondaは高橋巧からブラドルに交代。アウトラップでレイ、ファン・デル・マークにパスされて3番手となります。

 7番手を走行するフォレス(#634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)がデグナーでコースアウトしますが、ポジションは変わらずにコース復帰します。12番手を走行する作本(#72 Honda Dream RT 桜井ホンダ)が2分9秒台を記録し、11番手に浮上して注目を集めます。

 6時間が過ぎた163ラップ目、首位はレイ、2番手はファン・デル・マーク、3番手はブラドル、4番手はフォレイ。さらに、フォレスが7番手、ハーフォスが9番手、作本が11番手、名越が12番手、日浦が13番手、ヘルナンデスが16番手で周回を重ねます。

#19 KYB MORIWAKI RACING トロイ・ハーフォス
#19 KYB MORIWAKI RACING トロイ・ハーフォス

 首位を走るレイがライダー交代のためにピットイン。変わってトップに立ったファン・デル・マークを、#33 Red Bull Hondaのブラドルが168ラップ目にシケインでかわして首位に立ちます。ブラドルは首位を守り、周回を重ねます。

 2番手にハスラム、3番手中須賀は2分7秒台で追い上げます。ブラドルから高橋巧にライダー交代の間に、首位はハスラム、高橋巧が2番手で戻り、3番手中須賀が続きます。185ラップ目。高橋巧は首位のハスラムに約3秒差と迫ります。

 ハスラムが2分9秒台、高橋巧は2分8秒台だったため、1周につき約1秒、その差を削っていきます。188ラップ目には、0.570秒差まで詰めます。高橋巧は2分7秒台にタイムアップして、ハスラムを追い詰めます。190ラップ目のS字で高橋巧がトップに躍り出ます。

 カワサキのピットインもあり、高橋巧はトップを独走します。2番手中須賀には13.081秒もの差を築きます。Red Bull Hondaはあと1回ピットインを残していたため、この首位は安泰ではありませんでした。

 レイは2分6秒911とファステストラップを更新して、猛烈に追い上げます。197ラップ目に高橋巧がピットイン、続いて中須賀もピットイン。Red Bull Hondaのピットではブラドルが待機していましたが、高橋巧はタイヤ交換、給油を済ませ、連続走行へと向かい、トップのままコースインします。

#33 Red Bull Honda 高橋巧
#33 Red Bull Honda 高橋巧

 198ラップ目、高橋巧、2番手レイとの差は約2秒939、3番手には単独走行のローズ。勝負は高橋巧とレイとの一騎打ちとなり、お互いにセクタータイムでは自己ベストを更新し、199ラップ目には高橋巧2分7秒413、レイが2分7秒375を記録します。

 200ラップ目、レイが2分6秒805のタイムで高橋巧に約1秒差まで迫ります。202ラップ目、レイが1コーナーで首位を奪います。高橋巧は2番手となります。

 203ラップ過ぎ、オイルフラッグが出て、コース上の落下物を踏んで火花を散らした転倒車が、トップ走行中のレイの脇をすり抜けます。レイ、高橋巧も回避して周回を重ねました。

 19時過ぎ、スプーンカーブで雨が落ち始めます。レイは首位を走り、高橋巧は2番手で周回、3番手にはローズ。各ピットにはレインタイヤが用意されますが、メインストレートでは雨の気配はありません。

 207ラップ目、ローズが2分9秒台にタイムアップして追い上げます。208ラップ目、レイは2分15秒台、2番手高橋巧は2分14秒台のなか、ローズは2分10秒台で追い上げます。

 ローズとトップのレイとの差は23秒と大きく、逆転は難しい状況でしたが、周回を重ね2番手高橋巧には約3秒と迫ります。スプーンカーブからレッドクロスが撤去されます。211ラップ目に、ローズは高橋巧を抜き2番手に浮上、高橋巧は3番手となります。

 東コースでも雨が落ち始めます。残り12分、首位はレイ、2番手ローズ、3番手高橋巧と順位は変わりません。残り6分、#2 Suzuki Endurance Racing Teamが白煙を吹いてマシンストップ。EWCチャンピオンを目前にリタイア。マシンを押してピットに向かいます。

 レイは217ラップをクリアして、残り時間からして最終ラップに突入します。レイがS字でオイルに乗り転倒し、その瞬間赤旗が出て、レース終了。

 雨のなかをライダーたちは、ピットへと戻っていきます。最終的に優勝は#10 Kawasaki Racing Team、2位はYAMAHA FACTORY RACING TEAMとなり、#33 Red Bull Hondaは3位、EWCの逆転タイトルを目指した#1 F.C.C. TSR Honda Franceが4位。

 #634 MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaは、最後尾から7位まで追い上げました。#19 KYB MORIWAKI RACINGは9位。#72 Honda Dream RT 桜井ホンダが10位に浮上してチェッカーとなり、Honda勢がトップ10に5チーム入る結果となりました。

 決勝レース前のセレモニーでは、元ロードレース世界選手権ライダーの青木拓磨氏がデモ走行を行いました。青木氏は1998年に事故で下半身不随となりましたが、その後もレース活動を継続、チームの助監督やアドバイザーとして活躍。

 現在は、グロムやモンキーを用いたレンタルバイクによる耐久レース『Let’s レン耐』を主催し、参加型レースカテゴリーを盛り上げ、モータースポーツの普及に尽力されています。22年ぶりの鈴鹿サーキットでの走行となった今回は、ハンドシフト装置を備えたHonda CBR1000RRを使用して行われました。


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