ミラーはヤマハのレースが台無しになっていくのを目撃したことで、さらにいっそう学ぶことになった。ミラーはレースの半分以上でマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)の近くにいた。

 ビニャーレスはファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)、ロッシ、モルビデリら3人のヤマハライダー同様、ハードのリヤスリックで走行していた。これは変わった選択だった。

 予選日にヤマハのライダーたちはソフトのリヤタイヤを試していたが、グリップが急速に落ちることが分かった。そのためにレースではハードタイヤが選択された。しかし決勝日は大幅に気温が下がったため、ソフトタイヤがより適した選択肢だったのは確かだ。

予選は好調も決勝では徐々に後退していったヤマハ勢
予選は好調も決勝では徐々に後退していったヤマハ勢

「マーベリックが僕を追い抜いた時、彼はかなりスピンしていてだいぶ煙が上がっていた」とミラーは付け加えた。

「ハードは数周なら素晴らしいよ。でもタイヤからグリップがなくなってしまう。だからマーベリックは僕に追いつくためにタイヤをさらにスピンさせ始めた。レースの最後には、マーベリックのタイヤの左側面にはラバーが残っていなかったね」

 一方、ロッシはさらにトラブルに見舞われ、8位まで順位を落としていたのだ。「5周を終えたところでリヤのグリップが大きく落ちたから、スローダウンしなければならなかった」とロッシは説明した。

セッティングに問題ありと語るバレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)
セッティングに問題ありと語るバレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)

「タイヤの問題というよりは、セッティングの問題だと思う。スライドすることが多かったし、タイヤのエッジでスライドすると、さらにタイヤを傷めてしまう。だから解決策を見つける必要がある」

 ブリーラムで行われる次戦第15戦タイGPで、マルケスは7年間で6度目のタイトルを獲得するかもしれないし、ヤマハのライダーもそれほど苦戦することはないかもしれない。ミシュランは特別仕様のハード寄りのタイヤを、この超難関コースに持ち込むからだ。

 2018年のタイGPでビニャーレスとロッシは優勝争いに絡んだが、優勝したマルケスにビニャーレスは0.3秒、ロッシは1.5秒の差をつけられたのは、それが理由だ。アラゴンでロッシはマルケスから23秒遅れでフィニッシュした。

 ヤマハは2019年シーズンに改善を見せているが、まだ先は長いようだ。

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