マルケスの優勝タイムは、2018年の優勝タイムを約7.3秒上回るものだった。決勝中のファステストラップはビニャーレスが中盤の13周目に記録し、こちらも2018年、ビニャーレス自身が記録したファステストラップを0.3秒上回った。

 決勝中の最高速の平均では、マルケスがビニャーレスを約5km/hほど上回っていた。マルケスはそれを生かして、最終ラップに入るストレートで前に出て、仮に最終ラップにビニャーレスに逆転されたとしても、ゴールライン直前で前に出るチャンスを持っていたと言えるだろう。

 リタイアに終わったビニャーレスだが、「今日は勝つために走っていた。2位になるためではない。2位では価値がないんだ。今日のパフォーマンスがうれしい。僕たちの仕事と自分のライディングに満足している。僕たちは全力をつくした」と前向きなコメントを残している。

マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・ チーム)
マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・
チーム)

 一方、勝利したマルケスは「マーベリックが僕とカル(・クラッチロー)を連続して抜いた。すぐにカルを抜かなければマーベリックに逃げらるので、リスクを犯すか、グループに残るかを瞬時に考え、リスクを犯すことを決断した」とレースを振り返る。

「もし、タイトル争いをしていたら、あのような走りをしなかったかもしれない。今日のマーベリックは全力でプッシュし、とても速いペースだったが、ついていくことができた。終盤はタイヤが終わっていたけど、状況にうまく適応することができたんだ」

 第8戦オランダGPで勝って以来、なかなか勝てないレースが続いているビニャーレスだが、シーズン後半戦に入って、マシンやセットアップに関して、ポジティブなコメントが目立つようになった。

 マルケスも毎レース、ヤマハ勢に対して警戒している。結果として、マルケスが第13戦サンマリノGP以来、5連勝となる2019年シーズン11勝目を記録したが、ビニャーレスにとっては、シーズン残り2戦に期待を残す結果となった。

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