「3列目からのスタートだったから序盤にプッシュしなくてはならなくて、なかなか厳しいレースだった。とにかく走りに集中してアクシデントに巻き込まれないようにすることと、ひとりでも多くのライダーをオーバーテイクすること、それだけを考えて走っていた。序盤にちょうどジャック・ミラーがいいペースだったから、彼の後ろについてしばらく様子を見るようにし、うまいタイミングでオーバーテイクして、そこからトップグループを追い上げるねらいだったんだ」

「今日はトップとの差もかなり少なかったし、終盤はボクらのペースが良かったから、あと数周あったら優勝のチャンスもあったと思うけど、ファビオ(・クアルタラロ)はファビオでそれを計算して素晴らしいレースマネージメントをしていた。いずれにしてもスズキにとって数年ぶりとなるダブル表彰台を達成できたことが本当にうれしい」とミル。

2020年MotoGP第9戦カタルーニャGP ジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)
2020年MotoGP第9戦カタルーニャGP ジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)

「ここ数戦苦戦が続いていたし、ホームレースで今季初の表彰台を獲得できたことは最高にうれしいよ。ヘレスで右肩のケガを負って以来、トップグループで戦うためには十分ではない状態が続いていて、肉体的にも精神的にも厳しかったけど、チームの頑張りに支えられて諦めずに頑張ることができたと思う。だから皆に感謝の気持ちでいっぱいだよ。今年は新型コロナウイルスの影響でいつもとは全く違った環境でレースすることを強いられているけど、そんな中でも変わらずサポートしてくれるファンの皆に改めてお礼を言いたい」とリンス。

2020年MotoGP第9戦カタルーニャGP アレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)
2020年MotoGP第9戦カタルーニャGP アレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)

 スズキにとってダブル表彰台は2007年のサンマリノGPでのクリス・バーミューレン、ジョン・ホプキンス以来、13年ぶりとなった。また、ミルが達成した3戦連続表彰台獲得は、スズキにとって2000年以来20年ぶりの記録となる。レギュレーションや環境の変化などに合わせて、着実にマシン開発を進め、チームの総合力でもスズキはトップクラスにある。

 GSX-RRはビニャーレス、リンス、ミルといったMoto2からステップアップしてきたライダーたちが早い段階で活躍を収めており、マシンのベースポテンシャル高さとライダーフレンドリーなマシンであることがこの結果につながっている。今シーズンはまだ勝利を収めていないものの、いつ勝ってもおかしくない。ランキング2位に浮上したミルとランキングトップのクアルタラロのポイント差はわずか8ポイント。シーズン後半、チャンピオン獲得に向けて期待が高まる。

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