レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

MotoGP ニュース

投稿日: 2021.08.05 23:50

MotoGP:通算9度の王者“生ける伝説”バレンティーノ・ロッシのプロフィールと戦績

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


MotoGP | MotoGP:通算9度の王者“生ける伝説”バレンティーノ・ロッシのプロフィールと戦績

■プロフィール ※2021年第9戦終了時点
 バレンティーノ・ロッシはイタリア マルケ州ウルビーノのタヴッリアで育った。父はロードレース世界選手権ライダーだったグラツィアーノ・ロッシ。MotoGPクラスに参戦しているルカ・マリーニ(スカイ・VR46・アビンティア)は異父弟にあたる。

 幼いころからゴーカートを走らせ、その後ミニバイクにも乗る。1995年にはイタリア選手権125ccクラスでチャンピオンを獲得、ヨーロッパ選手権125ccクラスではランキング3位を獲得すると、翌年からロードレース世界選手権への参戦を開始する。

 1996年は125ccクラスでデビューを飾った。ルーキーイヤーはアプリリアのマシンで1勝と3位表彰台を1度獲得してランキング9位。1997年には15戦中11勝を挙げて125ccクラスのチャンピオンに輝くと翌1998年シーズンからは250ccクラスにステップアップした。

 250ccクラスでもアプリリアのマシンを駆り、1年目は14戦中5度の勝利を含む9度の表彰台でランキング2位、2年目の1999年シーズンは16戦中9勝を含む12度の表彰台でタイトルを手にして翌2000年から最高峰クラスに昇格した。

 2000年、最高峰クラスは2ストローク500ccマシンで争われており、ロッシはホンダNSR500で500ccクラスのデビューを飾った。この年ロッシは、ルーキーイヤーにしてシーズン後半に2勝を挙げ、ランキング2位を獲得している。

 2001年、ロッシは16戦中11勝を挙げて最高峰クラスのチャンピオンを獲得。この年は2ストローク500ccマシンのみで争われた最後のシーズンで、ロッシは500ccクラス最後のチャンピオンとなった。

2003年にホンダRC211Vでチャンピオンに輝いたバレンティーノ・ロッシ(レプソル・ホンダ)
2003年にホンダRC211Vでチャンピオンに輝いたバレンティーノ・ロッシ(レプソル・ホンダ)

 翌2002年からは4ストローク990ccマシンを使用するMotoGPクラスがスタートし、2ストローク500ccマシンとの混走で争われた。ホンダの4ストローク990ccマシンRC211Vを駆るロッシは、16戦中11勝を挙げてMotoGPクラス最初の王者となり、125ccクラス、250ccクラス、500ccクラス、そしてMotoGPクラスでタイトルを獲得したライダーとなった。

2003MotoGP:ホンダRC211Vを駆るバレンティーノ・ロッシ(レプソル・ホンダ)
2003MotoGP:ホンダRC211Vを駆るバレンティーノ・ロッシ(レプソル・ホンダ)

 2003年は16戦中9勝を記録し、ホンダで連覇したロッシだったが、2004年にヤマハへ移籍。ホンダRC211VからヤマハYZR-M1に乗り替えた。移籍後初レースとなった第1戦南アフリカGPで優勝を飾ると、16戦中9勝を挙げてチャンピオンを獲得。ヤマハに12年ぶりのタイトルをもたらした。ロッシは続く2005年シーズンも王者に輝き、最高峰クラス5連覇を達成した。

 しかし、2006年にはホンダのニッキー・ヘイデン、2007年にはドゥカティのケーシー・ストーナーにタイトルを譲ることになりランキングは5勝で2位と4勝で3位。しかし、2008年は18戦中9勝を挙げてタイトルを奪還。翌2009年も6勝で連覇を果たすと、最高峰クラスで7度目、ロードレース世界選手権で通算9度目のチャンピオンを獲得した。

 2010年は第4戦イタリアGPのフリー走行で転倒を喫して右足を骨折。イタリアGPを含む4戦を欠場してランキング3位で終え、チームメイトのホルヘ・ロレンソがタイトルを獲得した。

 この年でヤマハを離れ、2011年はドゥカティへ移籍。ドゥカティで過ごした2011年、2012年は苦戦が続き、1勝も挙げられず、2シーズンで3度の表彰台にとどまった。そして、ロッシは2013年より、ヤマハに舞い戻ることを決定した。

2012年に表彰台に上ったバレンティーノ・ロッシ(ドゥカティ・チーム)/MotoGP第13戦サンマリノGP
2012年に表彰台に上ったバレンティーノ・ロッシ(ドゥカティ・チーム)/MotoGP第13戦サンマリノGP
2012MotoGP:ドゥカティ デスモセディチGP12を駆るバレンティーノ・ロッシ(ドゥカティ・チーム)
2012MotoGP:ドゥカティ デスモセディチGP12を駆るバレンティーノ・ロッシ(ドゥカティ・チーム)

 2013年はマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が最高峰クラスデビューを果たす。ロッシは1勝でランキング4位となる。2014年は18戦中2勝を含む13度の表彰台でランキング2位を獲得。続く2015年はチームメイトのロレンソとともにシーズン終盤まで接戦のタイトル争いを展開した。

 しかし、第17戦マレーシアGPの決勝で、ロッシとマルケスが接触して、マルケスが転倒リタイア。この接触でペナルティが科され、最終戦バレンシアGPを最後尾からスタートすることになる。ロッシは4位まで追い上げたが、優勝したロレンソがチャンピオンを獲得しランキング2位に終わった。

 2016年は2勝を含む10度の表彰台でまたもランキング2位。以降は成績を上げられず、2017年は1勝でランキング5位、2018年以降は優勝を挙げられずランキング3位、2019年はランキング7位で終えた。

 2020年シーズンの開幕前、ヤマハは2021年からファクトリーチームに、マーベリック・ビニャーレスとファビオ・クアルタラロを迎えることを発表。同時に、ロッシはファクトリーチームの布陣から外れることが明らかとなった。

ヤマハYZR-M1を駆るバレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)/2021MotoGP
ヤマハYZR-M1を駆るバレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)/2021MotoGP

 そんなロッシは、9月にヤマハのサテライトチームであるペトロナス・ヤマハSRTから1年契約で参戦することを発表。ファクトチーチームのラストイヤーである2020年は1度の3位表彰台でランキング15位となった。

 2021年はファクトリー仕様のヤマハYZR-M1の供給と技術サポートを受け、ペトロナス・ヤマハSRTから参戦しているが、前半の9戦を終えて最高順位は10位、ランキングは19位となっている。とはいえ、世界中のファンを魅了し続け、絶大な人気を誇り、最も注目を集めるライダーのひとりであることは間違いないが、2021年限りでの現役引退を2021年8月5日に発表した。

バレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)/2021MotoGP
バレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)/2021MotoGP

■名前:バレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi)

■生年月日:1979年2月16日(現在42歳)

■出身地:イタリア マルケ州 ウルビーノ

■ゼッケンNo:46

バレンティーノ・ロッシのゼッケン46
バレンティーノ・ロッシのゼッケン46

■ワールドチャンピオンシップタイトル
通算:9回
MotoGP/500cc:7回(2001・2002・2003・2004・2005・2008・2009)
250cc:1回(1999)
125cc:1回(1997)

■グランプリ優勝
通算:115回
MotoGP/500cc:89回
250cc:14回
125cc:12回

■グランプリ表彰台
通算:235回
MotoGP/500cc:199回
250cc:21回
125cc:15回

■グランプリ ポールポジション
通算:65回
MotoGP/500cc:55回
250cc:5回
125cc:5回

■レースファステストラップ
通算:96回
MotoGP/500cc:76回
250cc:11回
125cc:9回

バレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)のサインボード/2021MotoGP
バレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)のサインボード/2021MotoGP

■レース戦歴 ※2021年第9戦終了時点

シーズン カテゴリー バイク レーススタート ポールポジション 1位 2位 3位 表彰台 ポイント ランキング
1996 125cc アプリリア 15 1 1 0 1 2 111 9
1997 125cc アプリリア 15 4 11 1 1 13 321 1
1998 250cc アプリリア 14 0 5 3 1 9 201 2
1999 250cc アプリリア 16 5 9 2 1 12 309 1
2000 500cc ホンダ 16 0 2 3 5 10 209 2
2001 500cc ホンダ 16 4 11 1 1 13 325 1
2002 MotoGP ホンダ 16 7 11 4 0 15 355 1
2003 MotoGP ホンダ 16 9 9 5 2 16 357 1
2004 MotoGP ヤマハ 16 5 9 2 0 11 304 1
2005 MotoGP ヤマハ 17 5 11 3 2 16 367 1
2006 MotoGP ヤマハ 17 5 5 4 1 10 247 2
2007 MotoGP ヤマハ 18 4 4 3 1 8 241 3
2008 MotoGP ヤマハ 18 2 9 5 2 16 373 1
2009 MotoGP ヤマハ 17 7 6 5 2 13 306 1
2010 MotoGP ヤマハ 14 1 2 2 6 10 233 3
2011 MotoGP ドゥカティ 17 0 0 0 1 1 139 7
2012 MotoGP ドゥカティ 18 0 0 2 0 2 163 6
2013 MotoGP ヤマハ 18 0 1 1 4 6 237 4
2014 MotoGP ヤマハ 18 1 2 6 5 13 295 2
2015 MotoGP ヤマハ 18 1 4 3 8 15 325 2
2016 MotoGP ヤマハ 18 3 2 6 2 10 249 2
2017 MotoGP ヤマハ 17 0 1 3 2 6 208 5
2018 MotoGP ヤマハ 18 1 0 1 4 5 198 3
2019 MotoGP ヤマハ 19 0 0 2 0 2 174 7
2020 MotoGP ヤマハ 12 0 0 0 1 1 66 15
2021 MotoGP ヤマハ 9 0 0 0 0 0 17 19
バレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)/2021MotoGP
バレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)/2021MotoGP

関連のニュース