ヤマハはセパンテスト2日目、フロンカウル下部に大きめのバルジを持たせ、その中にウイングレットを装着したマシンを走行させた。ドライブしたのはバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスのふたりだ。

 また、テストライダーである野左根航汰もテスト初日の午後に、この新型カウルをテストしたという。

 ヤマハのレーシングディレクターであるマッシモ・メレガリは「我々が何をテストしているかは一切教えることはできないが、やっていることは確認と比較だ。だからふたりのライダーから情報を得たいと思っている」とコメントしている。

アップデート版と思われるデスモセディチGP17のカウル
アップデート版と思われるデスモセディチGP17のカウル

 ウイングレットの開発をリードしてきたドゥカティも、セパンでは、サイドに小さな穴をあけた新しいカウルをテストした。しかし、ドゥカティは3月下旬の開幕戦カタールGPまで、完成形の17年仕様カウルを投入することはないと予想されている。

 なお、こうしたウイングレットに代わるデバイスの開発競争を防ぐため、新規参戦となるKTM以外のマニュファクチャラーは、フェアリングの使用許可数に制限が設けられる見込み。この判断はMotoGPのテクニカルディレクター、ダニー・アルドリッジの“独断”で下されたとされている。

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