初優勝を飾ったアプリリアについても触れたい。第3戦アルゼンチンGPで、アプリリアはMotoGPクラスでの初優勝を果たした。アプリリアに勝利をプレゼントしたアレイシ・エスパルガロにとっても、クラス初優勝だった。

 2022年はアプリリアにとって、転機となったシーズンだった。2021年シーズンをもってそれまでチームを運営していたグレシーニ・レーシングと袂を分かち、完全なファクトリー体制となったからだ。

 2015年にMotoGPクラスに復帰したアプリリアは、2019年にはF1のミナルディ、トロロッソ、フェラーリを経てフェラーリ・ドライバー・アカデミーの代表を務めたマッシモ・リボラ氏をアプリリア・レーシングCEOに起用した。エスパルガロは、ここがアプリリアにとってひとつの転換期であったと述べている。

アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)/2022MotoGP第3戦アルゼンチンGP
アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)/2022MotoGP第3戦アルゼンチンGP

 リボラ氏は元々バイクに情熱を抱いており、以前からMotoGPのパドックには足を運んでいたという。リボラ氏はまず、MotoGPのパドック内だけではなくF1からもエンジニアを集めた。F1とMotoGP、どちらの人材とも交流があったリボラ氏だからできたことだろう。リボラ氏がスタッフのマネジメントを仕事の一部とし、それまで全てを担っていたロマーノ・アルベッシアーノ氏はマシン開発に集中できるようになった。

 2022年シーズンは、2017年からアプリリアに加入し、マシンを走らせてきたエスパルガロが1勝を含む5度の3位表彰台を獲得してチャンピオン争いに加わり、ランキング4位で終えたばかりではなく、2021年シーズン中盤に加入したマーベリック・ビニャーレスが2位を1度、3位を2度獲得している。

 アプリリアのコンストラクターズランキング、チームランキングはともに3位。コンストラクターズランキング6位、チームランキング9位だった2021年シーズンと比べれば、その勢いは間違いない。2023年シーズンはRNFレーシングがサテライトチームとなる。着実に前進しているアプリリアは、チャンピオンシップの中で存在感を増している。

第3戦アルゼンチンGPでアレイシ・エスパルガロが初優勝を飾った
第3戦アルゼンチンGPでアレイシ・エスパルガロが初優勝を飾った

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