■MSJ名物のスーパーGTピット対決は20秒切りのNISMOに軍配
また、レースウイークを彷彿とさせるイベントとしてはスーパーGTマシンを使い、ピットストップの速さを競う『SUPER GTピットストップコンテスト』を開催。今年はレクサスLC500テストカーを持ち込んだレクサスと、2013年型のMOTUL AUTECH GT-Rを持ち込んだニッサンによる一騎打ちが繰り広げられた。
このピットストップコンテストでは、各チーム2回ずつタイヤ交換とドライバー交代を実施し、そのなかで最速タイムを記録したチームが勝利となる。
先行を務めたのは2017年のピットストップコンテストを制しているNISMOチーム。ドライバーはロニー・クインタレッリとミハエル・クルムが務めた。
NISMOの一回目は大観衆が見つめるプレッシャーからか、左リヤタイヤの交換に手間取ったこともあり、31秒44という結果。
続くレクサス陣営はドライバーが中嶋一貴と関口雄飛のau TOM’S LC500のコンビ。メカニック陣はLEXUS TEAM LEMANS WAKO’Sのスタッフが務めるジョイントチームで挑むが、こちらもタイヤ交換に手間取り、1回目は31秒17というタイムとなった。
これでプレッシャーが薄れたNISMO陣営は、2回目の作業をレース本番さながらにミスなく決めて19秒28を叩き出す。1回目のタイムを大きく上回る記録となり、クルムからステアリングを引き継いだクインタレッリはドーナツターンを披露して“勝利宣言”。レクサス陣にプレッシャーをかける。
これで後がなくなったレクサス陣営だが、冷えた状態のカーボンブレーキではマシンを止めるのが難しいこともあり、ストップ位置をわずかにショート。作業が終わるとマシンに乗り込む一貴がタイヤスモークを上げながら発進したものの34秒07とNISMOのタイムを上回ることはできず。NISMOがコンテスト連覇を飾った。