更新日: 2020.12.15 18:13
アウディ、EVモデル『e-トロンGT』の生産を開始。製造拠点もカーボンニュートラル化
2020年12月15日
プレスリリース
Audi e-tron GTの生産を開始:ベーリンガーホフ工場におけるカーボンニュートラルな生産
◆Audi e-tron GTは、ドイツ国内で初めて生産されるアウディの電気自動車
◆2021年春から受注を開始
◆アウディ生産担当取締役ペーター・ケスラー:「ベーリンガーホフ工場で始まったカーボンニュートラルな生産は、私たちが掲げるサステナビリティ目標の達成に向けた次のステップ」
(ドイツ本国発表資料)2020年12月9日 ネッカーズルム/ハイルブロン:
アウディは、電気自動車Audi e-tron GT(アウディe-トロンGT)の生産を、ベーリンガーホフ工場で開始しました。この工場の特徴は、高い情熱、優れた精度、革新技術、そして持続可能性のすべての側面を備えている点です。
アウディe-トロンGTは、ハイパフォーマンスと高い環境意識を組み合わせたクルマです。100%グリーン電力と再生可能なエネルギー源によって生み出される熱を使用するこの工場では、完全にカーボンニュートラルな方法で車両が製造されます。
資源の節約に配慮したこの車両製造プロセスでは、紙や梱包材の使用を削減し、アルミニウムおよびプラスチックのクローズドループを活用しており、またアウディのニューモデルの生産として初めて、製造プロセス計画段階において実車プロトタイプを使用しませんでした。
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アウディブランドのもっともパワフルな電気自動車であるアウディe-トロンGTの生産が、ネッカーズルムのベーリンガーホフ工場で始まります。この工場で採用される製造プロセスは、クルマと同様に非常にユニークです。アウディの歴史において、市販車の生産準備がこれほど短期間で整ったことはありませんでした。プラントマネージャーであるヘルムート・ステットナーは、次のようにコメントしています。
「アウディの製品ポートフォリオにおいて、電気駆動方式とスポーツ性を兼ね備えたモデルであるアウディe-トロンGTは、ネッカーズルムの拠点、特にベーリンガーホフのスポーツカー生産工場の特徴と完璧にマッチしていました」
「新型コロナウイルス感染症のパンデミック下においても予定どおりに生産が開始できたのは、これまでに蓄積してきた数多くの能力と、素晴らしいチームワークの結果です。」
ネッカーズルムの拠点では、既にプラグインハイブリッド車の生産に焦点を当てており、A6、A7、A8のプラグインおよびマイルドハイブリッド・バージョンにより、アウディの生産拠点の中でも電動化モデルの割合がもっとも高くなっています。
ステットナーは、次のように付け加えています。
「アウディe-トロンGTは、ドイツ国内で初めて生産されるアウディの電気自動車です。これによって私たちは、未来に向けて次の大きな一歩を踏み出します」
■カーボンニュートラルな方法で生産されるアウディe-トロンGT
持続可能なのは、このグランツーリスモの駆動コンセプトだけではありません。ベーリンガーホフの生産プロセス全体が、完全にカーボンニュートラルなものになっています。
2020年の初めに、ネッカーズルムの生産拠点全体が使用する電力は、すべてグリーン電力に切り替えられました。バイオガスを燃料とする熱電併給プラントは、ベーリンガーホフ工場が車両の生産において必要とする熱を供給します。
再生可能なエネルギー源の使用に伴ってどうしても避けられないCO2の排出は、認証を受けた気候保護プロジェクトのカーボンクレジットを使用して相殺されます。
AUDI AG生産およびロジスティクス担当取締役のペーター・ケスラーは、アウディが掲げる“Missio:Zero”プログラムの中心的な目標を要約して、次のように述べています。
「ブリュッセルとジェール工場の先例にならい、ベーリンガーホフ工場は、ドイツ国内のアウディ生産拠点として初めて、製造工程の完全なカーボンニュートラル化に成功しました。これはネッカーズルム拠点にとって重要なマイルストーンであり、2025年までに全世界においてカーボンニュートラル化を達成するという道のりにおける重要なステップです」
“Mission:Zero”環境プログラムは、環境フットプリントを効果的かつ持続的に削減するための生産とロジスティクスにおける様々な対策から構成されています。その焦点は、脱炭素化、資源効率、生物多様性、水の使用に関する革新的ソリューションなどが含まれます。