一方、さらに進化を遂げたダイナミクス性能面では、広範囲に進歩したシャシー制御技術がモデル・バリエーションごとに最適化され、センシングと同時に最短時間で直接制御されるホイール・スリップ・テクノロジー、統合ブレーキ・システム、可変ステアリング・レシオを備えたスポーツ・ステアリングが全車標準装備に。
さらにフルEVラインの『i5』では、四輪操舵を可能とするインテグレーテッド・アクティブ・ステアリングと電子制御のショック・アブソーバーを備えたアダプティブ・サスペンションが標準となり、内燃機関モデルの“523i”と“523d”にもオプション設定される。
その“523i”には、ミラーサイクル化された2リットル直列4気筒BMWツインパワー・ターボ・ガソリンエンジンが搭載され、48VのMHEVによりシステム出力は190PS/310Nmを発生。同じく2リットル直列4気筒BMWツインパワー・ターボ・ディーゼルの“523d xDrive”は、48VのMHEV化に加えてピストンの軽量化や低速側を可変ブレードとしたシーケンシャル・ツインターボの電子制御精度を向上させることで、システム出力197PS/400Nmを誇る。
一方、BMW伝統の後輪駆動モデルとなる『i5』の”eDrive40″は、最高出力340PS(250kW)/430Nmを発揮する電気モーターと、ボディ床下に収納されている81.2kWhのリチウムイオン電池により、一充電での走行可能距離は477~582kmに。スポーツ・ブースト、またはローンチ・コントロール機能が作動している場合、0-100km/hを僅か6.0秒で駆けぬける(すべて欧州仕様値)。
そして最高出力261PS(192kW)を発揮するモーターがフロントに、同340PS(250kW)のモーターをリヤに配置し、4輪駆動のMパフォーマンス・モデルとされた“M60 xDrive”は、システムトータルでの最高出力が601PS(442kW)、最大トルクは820Nmに。
この『BMW i5 M60 xDrive』には、アクティブ・ロール・コントロール機能を備えた電子制御スタビライザーを含むアダプティブMサスペンション・プロフェッショナルが標準装備とされ、床下リチウムイオン電池の総エネルギー量は同等の81.2kWhで、一充電での走行可能距離は455~516kmに。こちらもMスポーツ・ブーストやMローンチ・コントロール機能が作動している場合、0-100km/hを3.8秒でこなす(同欧州仕様値)。
もちろん、BMW社が国内認可取得モデルとして初めて導入したハンズ・オフ機能付きの渋滞運転支援機能や、安全機能・運転支援システム“ドライビング・アシスト・プロフェッショナル”や、完全自動駐車が可能となる“パーキング・アシスト・プロフェショナル”を標準装備。車両全方向に対応したBMWドライブ・レコーダーや異常をスマートフォンに知らせるアラーム・システム、各種コネクティヴィティやAIアシスタンス機能も備え、価格は内燃機関モデルが798万~918万円に。そして電気自動車『i5』は998万~1548万円(いずれも税込)となっている。
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