更新日: 2023.10.31 15:19
ENDLESS SPORTS ST-4 2023スーパー耐久第6戦岡山 レースレポート
ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE ROUND.6
第6戦 スーパー耐久レースin岡山
ENDLESS SPORTS レースレポート
#3 ENDLESS GR86 参戦クラス:ST-4クラス
Aドライバー:坂裕之
Bドライバー:小河諒
Cドライバー:菅波冬悟
監督:荻野悟
前戦のもてぎではミッションにトラブルが発生し、レース中に長時間のピットインを余儀なくされ7位完走となった。原因はミッション内部パーツが破損して、オイルクーラーの機能を阻害してしまったこと。
エンジン制御系のマイナートラブルにも悩まされてきたが、今回は富士スピードウェイで事前テストを実施。対策を施し万全な状態で岡山ラウンドに挑む。
<予選>
A坂裕之:1’51.790 クラス1番手(ウエット路面)
B小河諒:1’44.546 クラス4番手
C菅波冬悟:1’45.847 クラス3番手
→A・Bドライバー合算による予選結果:2番手
レースを優位に進めるためにポールポジションを目指す予選。この日は13時頃から突如土砂降りの雨が降り始め、路面は一気にウエットに。しかし通り雨が過ぎてからは急速に天候が回復。レインタイヤでコースインするものの、レコードラインから乾いていく路面状況で予選が開始となった。
Aドライバーの坂はレインタイヤで周回を重ねてタイムアップしていくが、乾いていく路面に対してドライ用のRE-12Dへ変更をすることを決断。するとタイヤ交換後はさらにタイムアップを果たしトップタイムをマーク。Aドライバー予選を1番手で終えた。
続く14時35分からはCドライバー予選がスタート。今回はBドライバー予選の前にCドライバー予選が行わる変則的なプログラムとなった。
路面がほぼ乾いていたため、菅波は坂と同じくRE-12Dを履いて走行。3番手タイムをマークしつつ、セッション中にフロントサスペンションのスプリングセッティングを変更してセットアップを進めていく。
15時50分からのBドライバー予選では、小河がアタック。他クラス車両と交錯しタイムロスした不運もあって、クラス4番手。A・Bドライバーのタイム合算によって予選は2番手となった。
<決勝>
決勝日は晴れ。今回のレースは出走台数などを鑑みて、2グループに分かれ午前と午後にそれぞれ開催。#3 ENDLESS GR86が出走するST-4クラスは8時30分スタートのグループとなった。早朝の気温は10度を切る寒さとなった岡山国際サーキット。路面・気温ともに冷え切っている難しいコンディションでのスタートを小河に託した。
8時33分スタート。序盤は#66 odula TONE MOTUL ROADSTER RFに迫られるも2番手をキープし、安定したペースで周回を重ねる。22周目に小河から坂へ交代。タイヤ交換は左側2本のみ。最小限のロスで給油も行いトップを追い上げていく。
ジェントルマンドライバー主体のAドライバーは60分の走行が義務付けられているが、坂は予選でトップを獲得しておりペースは折り紙つきだ。
このスティントでしっかりと差を詰めて菅波につなぐ作戦だ。しかし交代直後にこの日1回目のフルコースイエロー(FCY)が導入される。するとこの時にFCY中の追い越し判定がされてしまい、坂はドライブスルーペナルティを受ける。その後コースには3番手で復帰。
56周目坂から菅波に交代。タイヤ4本を交換。2本分の燃料を補充して、残り時間の約1時間15分を菅波が追い上げていく。77周目に2度目のFCYが導入するが、今回は問題なく対応。その後4番手を走行していたが菅波がトップを上回るハイペースで追い上げ、#884 シェイドレーシング GR86をパスして3番手に浮上。
さらに追い上げてトップまで約20秒差まで迫るが、98周目にチェッカーフラッグが振られ3位表彰台獲得となった。
<ドライバー・監督コメント>
●Aドライバー 坂裕之
「予選から良いペースで走れていましたし決勝のペースも悪くなかったと思いますが、FCY中の追い越しでドライブスルーペナルティをもらってしまいました。今回はこのミスさえ無ければと思う部分があり、大変申し訳ありませんでした。最終戦では自分も含めてノートラブルですっきりとレースを終えたいと思っています。これからも応援よろしくお願いいたします」
●Bドライバー 小河諒
「まずは今回これまで今年のレースで悩まされ続けたエンジントラブルがクリアになり、純粋にクルマを煮詰めていくことができました。サスペンションも新たなX COILS LSスプリングを使って、X COILS PLUSとは異なるフィーリングにセットすることができました。まだまだ足りない部分もありますが、最終戦に向けてより速さを獲得していきたいと思います」
●Cドライバー 菅波冬悟
「今回はチームがしっかりと準備してくれたことでトラブルなく走行でき、セッティングを新たなステージまで煮詰めることができました。もっとセットを詰めて速さを加えたいです。坂選手はジェントルマンの中でも抜きん出て速さがありますが、クルマ自体に速さがあれば坂選手ももっと余裕を持って走ってもらうことができ、さらなるチーム力のアップに繋げられると思います。次戦に向けて準備をしっかりとしていきたいと思います」
●監督 荻野悟
「今回これまで悩まされたエンジントラブルでしたが、電気系統の原因が掴めて解消することができました。それによって練習走行から純粋にセッティングを進めることができて、これまで以上に速さを得ることができたかと思います。レースでもペースが良く、上位で戦うことができるようになりました」
「展開的にアクシデントもありましたが、速さと安定感を獲得することができ、確実に上位で戦えるようになってきたかと思います。最終戦では今年の集大成として結果を出したいと思います。ありがとうございました」