「私のほうが(夫より)速いと思ったんですよね(笑)」
そんなきっかけでフォーミュラカーレースを始めたというのが、Formula Beat(F-Be)のDクラス(『ダッシュクラス』、F110車両によるクラス)に2025年第11戦岡山(9月下旬)から参戦しているサマンスキー智子。レーシングカートの経験なし、レース経験はハコ車でもなしというから驚きだ。
もともとは“ナビ専門”で、とくにクルマ好きというわけではなかったという。そこから、とある時、ディーラー主催の体験スポーツ走行会に夫婦で参加。夫のアンドリューさんがドライブするクルマの助手席に乗っていたのだが、どうも気に入らなかったらしい。
「『もっと踏めるよ』と言われて、僕も『そんなに自分が速いと思うんだったら、やってみたら?』と。『じゃあやってみる!』ということに」(アンドリューさん)。次のイベントでドライブしてみたら、「実際に速かった(笑)」(同)ということで、ハコ車のスポーツドライビングを始めたという。そして、とあるご縁で興味はフォーミュラへ。10月のF-Be第12&13戦SUGO(ダブルヘッダー)にもエントリーした。
最近では4輪レースを戦う女性ドライバーも増えてきているが、レーシングカートなどのキャリアを経ずにフォーミュラカーというのはかなりレアなケースのはず。『auto sport』本誌で好評連載中の『2025 Formula Beat CHAMPIONSHIP PADDOCK NEWS Vol. 5』では、サマンスキー智子がフォーミュラレースへの参戦を始めた動機、実際に走ってみて分かった『現在地と課題』、そして今後の意気込みについて聞いている。




