ちなみにST-Xクラスでは、3号車ENDLESS ADVAN GT-RのYUKE TANIGUCHI/山内英輝/元嶋佑弥組も2戦連続2位で40kgを積んでいる。スリーボンド日産自動車大学校GT-Rとの20kgの差がどう影響を及ぼすか、苦しい状況に変わりはないだろうか、その上でどう先着する術をつかむか注目されるところだ。

 その一方で、ライバル車両は99号車Y’s distraction GTNET GT-Rの植松忠雄/星野一樹/藤波清斗組と8号車ARN Ferrari 488 GT3の永井宏明/佐々木孝太/白石勇樹組が10kg積むだけで、あとはノーハンデ。今回は、絶対に勝たなければならない戦いになるはずだ。

 また、ST-Xクラスには、CARGUY ROGER DUBUIS HURACAN GT3が初登場。木村武史と横溝直輝、アフィド・ヤジッドのドライブで、戦いをどう盛り上げてくれるか期待したい。

 ST-TCRクラスにも鈴鹿戦から初参戦チームがいる。ここまでホンダ・シビックType-RとアウディRS3 LMSがそれぞれ2台ずつで挑んできたが、今回からフォルクスワーゲン・ゴルフGTIが加わることとなった。

スーパー耐久鈴鹿から参戦するアデナゥのフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR
スーパー耐久鈴鹿から参戦するアデナゥのフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR

 実力は未知数ながら、同じグループの車両ということで、ゴルフはRS3との共通部分が多いという。レース経験数ではヨーロッパのレースに参戦しているゴルフの方が圧倒的に多いこともあり、その活躍に期待したい。

世界ツーリングカー選手権にホンダ・シビックWTCCで参戦している道上龍
世界ツーリングカー選手権にホンダ・シビックWTCCで参戦している道上龍

 そんなModulo CIVIC TCRの97号車には、WTCCに参戦中の道上龍、そしてシビックインターカップ伝説のドライバー、幸内秀憲が乗り込むことになった。さらに3人目には、Modulo開発アドバイザーを務める「ドリキン」こと土屋圭市が久々のレース参戦に挑む。

 WTCCとスーパー耐久では戦い方は違うが、世界のドライバーたちを相手に戦っているベテラン道上がどんな走りを見せてくれるのだろうか? 幸内にとっては久々の国内レースではあるが、昨年はタイで耐久レースを戦い、チャンピオンに輝いている。決勝には強いシビックで揃って渋い走りを見せて欲しいものだ。

 今回もST-1クラスは31号車Nissoku Porsche 911 GT3 Cupの小川勝人/影山正美/富田竜一郎組が1台のみ。予選落ちはないものの、激しい競争相手を求めているのは間違いない。また、孤軍奮闘であっても、総合での上位進出をも狙っている。

 ST-2クラスでは、昨年同様シリーズを通じて三つ巴の戦いとなりそうだ。ランキングトップは第1戦を2位、第2戦で優勝を飾った59号車DAMD MOTUL ED WRX STIの大澤学/後藤比東至組だ。

59号車DAMD MOTUL ED WRX STI
59号車DAMD MOTUL ED WRX STI

 第1戦を制した20号車RSオガワADVANランサーの下垣和也/松本武士/近藤説秀組は第2戦でリタイア。そして昨年の鈴鹿ラウンドを制している6号車新菱オート☆DIXCEL EVO Xの冨桝朋広/菊地靖/大橋正澄組は2戦ともリタイアとレース前半で激しさトップ争いを繰り広げるも結果がついてきていない。

 ランキング2位につけるのは7号車サーキットWOLF新菱オートEVO Xの吉田綜一郎/石崎敦士/成澤正人組で、常に手堅いレース運びを見せてきた。ここからは「3強」の戦いに割って入ってくるだろう。

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