リスタートを決めた笹原の後方では石坂と大滝、さらに澤田真治(B-MAX RACING F110)も加えて激しい攻防が。まずは澤田が1コーナーで大滝をかわそうとするも、しっかりガードを固められてしまう。逆に、ここを守った大滝が、石坂をかわして2番手に浮上する。
石坂は続いて澤田の猛攻も食らうが、なんとか抑え続けた間に笹原はもちろんのこと、大滝さえも逃していた。
「僕のスタートも良かったんですが、抜ききるまでには至らなくて、あらかじめアウトから行こうとは考えていたんですが、思ったよりもふたり(角田と大湯)がやり合っていたので、そのまま行ったら、いちばん僕が割りを食うだろうと。たとえ順位を上げられなくてもいいから、クロスをかけてインを行こうと思ったら、予想以上にうまく行きました」と笹原。一瞬の判断が呼び込んだ勝利と言えるだろう。これで笹原は3勝目をマーク。
第8戦は予報で告げられていたとおり、しっかり雨に見舞われてセーフティカースタートからの始まりとなる。2周の先導の後、いよいよバトルが開始。SPコーナーアウトから加速していった角田は、1コーナーでこそ逆転を許さなかったが、3コーナーで大湯に先行されてしまう。そして、直後の最終コーナーでアクシデントが発生したため、またしてもSCがコースイン。
この先導は2周で終わるも、トップの大湯がピットに戻ろうとするSCに付いていってしまう。そのため大湯が急減速したため、これを避けようとした角田と笹原が接触、ともにリタイアとなる。
これを巧みにかわして、トップには高橋知己(点天&イーストアップwith Field)が立ち、2番手には宮田が。その背後には第7戦でも表彰台に立った大滝と石坂が続く。
