午前のセッション1では、村田がまずは1分58秒812をマークし、その実力を披露。佐藤、フォン、ライと続いた。午後のレースでは村田が序盤リードを築くものの、佐藤やフォンが詰め寄るシーンも。とくにチャレンジカップジャパンでともに走っていた市販ベースに近いフェラーリやポルシェからもそう大きく離されることなく、ベストタイムもこのサイズのカップカーとしては非常に高いものを示した。
「今回はエキジビションの2回目でしたが、年内は12月くらいにも開催したいと思います。そのときには、あと3台が追加される見込みです。また、4台を中国のズーハイにも持っていって、エキジビションをやる予定です」と今後の展望について語るのは、プロモーターを務めるジオミック・モータースポーツの森下渉代表。
「クルマはマイレージも重ねていますが、すごくできが良くて、パッド、オイル、タイヤを替えたくらいです。レーシングカーとしては車体も安いですし、ランニングコストも想定したよりもリーズナブルですね。それでもABSがなかったり、オルガン式のペダルなど、“本気”のレースカーだと思います」
森下代表によれば、現在JAFへの申請も行っており、「来季は10台くらいまで増やして、公認レースとして開催したい」とのこと。また、「このレースの売り」だというホスピタリティスペースや、パドックのテント、キュートなイメージガール等々、まだエキジビションとは思えぬ充実ぶりも注目を集めていた。
「レース好きはもちろん、ミニのファンの方にも楽しんでいただければ」と森下代表も語るとおり、手軽に本格的なレースが楽しめ、かつミニ好きにはたまらないカテゴリーに成長していきそうだ。