「僕らのGT-Rに対してフェラーリ、ポルシェも今は最新型になって、みんな速くなっています。GT-Rよりも車重が軽いから、ブレーキなんかも楽だろうし、ちょっと僕らの方が戦い方を考えなきゃいけないかなと思っています。どうあっても、楽な戦いにはならないでしょうね」

 スーパー耐久のトップクラスを戦う藤井。今年からクラスも新設され、参戦台数が増加していく現在のスーパー耐久の印象を最後に聞いてみた。

「今のスーパー耐久で、いちばんの売りはクラスが多いこと。たとえばGT3を使うST-Xがあったり、新しくできたST-TCR、やっぱり注目のクルマが集まってきていたり、あとはST-3クラスも昔からレベルが高いし、ST-4クラスの戦いもね」

「自分はいつも違うクラスも見ているんですが、どのクラスを見てもレベルが高い。やっぱり優勝争いをしているレベルがすごく高いところで、どのクラスもレースが行われているので、クラスごとに見ると台数の多い、少ないはあるんですが、クラス間のレベルでいうとすごく高いところで、僅差のバトルをやっています」

「逆に言うと、これだけ多くの僅差のレースをしているカテゴリーはそうはないので、それがスーパー耐久のすごいところだし、魅力じゃないでしょうか。あとはやっぱり自分たちより世代上の大先輩、日本のレースを今より前の時代にリードしてきた先輩ドライバーの方々が、スーパー耐久はいっぱい走っています。ファンの人もそういう人の走りを見たいでしょうし、僕らも一緒に走れるのは楽しみだし。ドライバーの幅というのも、若手から本当の名ドライバーの方までいるので、それもスーパー耐久の魅力だと思いますよ」

 今回の『SUPER TEC』も、レギュラーとして参戦しているドライバーの他にもDドライバーとして、思いがけぬトップドライバーやレジェンドの参戦もある。そういう意味で参加ドライバーの多いこの一戦はいつも以上に目が離せないレースとなる。

 ST-4クラスで、86号車TOM’S SPIRIT 86をドライブする蒲生尚弥は、第2戦からの3連勝を果たし、『SUPER TEC』でも優勝すれば、悲願の王座を最終戦を待たずして獲得することが可能である。蒲生は現在のスーパー耐久をどのように感じているのだろうか?

松井孝允・蒲生尚弥・坪井 翔に加え、富士では井口卓人が加わる86号車

「スーパー耐久が他のレースと違うのは、参加している台数がフルグリッドでとても多いのと、クラスがたくさん設けられていて、常にコース上は混雑している状況です。お客さんからして観ても、すごく楽しいと思いますし、参加しているクルマがお客さんの乗っているクルマに近いので、そういうあたりも含めて見てもらえれば、より楽しめますね」

本日のレースクイーン

RiOりお
2025年 / スーパー耐久
raffinee μ's
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円