全日本F3選手権第8戦は12日、鈴鹿サーキットで17周の決勝レースが行われ、予選5番手からスタートした高星明誠(B-MAX NDDP F3)が上位陣の接近戦を制し、鈴鹿ラウンドで連勝を飾った。

 朝から小雨がぱらつく天候となった日曜の鈴鹿。スタート時、雨は止み曇天模様となったが、西コースを中心に濡れた部分が多く残っており、各車タイヤ選択に頭を悩ませたが、最終的に全車がスリックタイヤでコースイン。ただ、グリッドへのコースイン時、なんと予選2番手の坪井翔(ZENT TOM’S F314)のエンジンがかからず。どうやら燃料ポンプの不調だったようで、コースインに間に合わずマシンを降りてしまった。

 迎えたスタートでは、ポールポジションの山下健太(ZENT TOM’S F312)が好スタート。トップを守って1コーナーに入っていく。2番手には、5番手から空いた2番グリッドの側へジャンプした高星が続くが、1周目のスプーンでウエット路面に慎重になったスキを突かれ、3番手スタートの千代勝正(B-MAX NDDP F3)が先行していく。

 山下、千代、高星、そして4番手スタートのヤン・マーデンボロー(B-MAX NDDP F3)が接近戦を展開して序盤のレースを進めていくが、9周目、ヘアピンでやや遅れた千代を見逃さず、高星がその周の130Rで千代をオーバーテイク。首位の山下にプレッシャーをかけていく。

高星明誠(B-MAX NDDP F3)
高星明誠(B-MAX NDDP F3)

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