決勝
6月2日(土)~3日(日)
天候/晴れ
コース状況/ドライ
国内レースとしても『十勝24時間』以来10年ぶり、『富士24時間』としては50年ぶりの開催となるため注目度は予想以上に高く、土曜日のスピードウェイには1万6700人もの観客が訪れていた。いつものレースと異なるのは、スタンドよりコースサイドに多くの観客がキャンプ感覚でのレース観戦を楽しんでおり、随所にテントが設けられ、脇ではBBQを楽しんでいる様子は、日本のレース文化に新たな一章が加えられた感さえあった。
決勝日の午前にはウォームアップが行われ、ここで初めて山下が走行を開始。マシンの状態を確認するため、まわりが抑え気味の中、攻め込んで走って1分53秒699をマークし、トップに躍り出る。
今回は初めて宮田にスタートを託すこととなった。カート時代に手慣れたローリングスタートを宮田はそつなくこなし、DENSO Le Beausst RC350は4番手から24時間レースを開始する。もちろん前を行く3台から遅れをとることなく続いて、早くも6周目には3番手に返り咲く。
そして、レースは始まって30分を経過して間もなく、いきなり動いた。1コーナーでアクシデントが発生したため、フルコースイエロー(FCY)からすぐにセーフティカー(SC)が導入される。約10分後にレースは再開、これで3番手との差が一気に詰まったこともあり、25周目に宮田は2番手に浮上することとなる。ただし、総合トップの車両よりSC導入時に#68-マークXだけが前を走っていたため、#68-マークXが1周稼ぐ格好となっていた。
しかし、その#68-マークXが早めにドライバー交代を行なったこともあり、宮田は42周目からトップに浮上、スタートから1時間50分間ほど経過した54周目に山下と交代、給油とタイヤ4本の交換をしてコースに送り出す。
これでいったんは3番手に後退するも、わずか3周後には#38-IS350を抜いて2番手に返り咲く。その先は、1時間50分間前後の間隔でドライバー交代が行われ、108周目から嵯峨が、156周目からは石浦がDENSO Le Beausset RC350をドライブしていた。
あたりがすっかり夕闇に包まれ、スタートから5時間半ほど経過した166周目に、2度目のFCYが提示され、石浦をピットに呼び寄せ、給油を行う。ここでトップの#68-マークXもピットインし、今回の24時間レースで特別に規定された、8分間のメンテナンスタイム2回の義務の1回目を早くも行なっていたため、DENSO Le Beausset RC350はふたたびトップに躍り出る。
