213周目の平手への交代のピットインでは、タイヤ交換をフロント2本のみとして送り出し、トップをキープ。そして、レース開始から8時間45分、1/3を経過していたことから、260周目に最初のメンテナンスタイムが行われ、フロントハブ、ブレーキローター、ブレーキパッドを交換。更にエンジンオイル、ミッションオイルも交換。そして宮田がコースに乗り込んでいき、5番手で復帰するが、この時点でメンテナンスタイム1回目を消化しているのは#68-マークXとDENSO Le Beausset RC350のみとなる。

 315周目からふたたび嵯峨がコースインすると、13コーナーで大きなクラッシュが発生。SC導入後に直ぐに赤旗が提示され、ホームストレートで車両を停止すると、運よく総合トップ車両は直後におり、再開時には最後尾になるものの1周を加算して再スタートとなり、325周目には直前の#39-RC350をパスして3番手に浮上する。
 
 368周目からは石浦が担当。ST-4クラスの車両がトラブルでコース1周に渡ってオイルを撒く場面など荒れた展開に遭遇するも、石浦はタイヤを労わりながら安定したドライビングで周回を重ね夜明けを迎える。
 
 規定によりナイトセッションをEドライバーが走ることは認められていないため、あたりがすっかり明るくなった416周目、石浦のタイヤを労わる走りからタイヤ無交換を遂行して、いよいよ山下が走行を開始。この頃、他車が続々と1回目のメンテナンスタイムを実施し#68-マークXはまたも早々と2回目のメンテナンスタイムを行なっていたこともあり、434周目に山下はふたたびトップに浮上する。
 
 その後、462周目からの平手を間に挟んで、509周目に再び山下に交代するが、その直後にFCYが導入される。これに合わせて2回目のメンテナンスタイムを行うも、FCYは短い時間で終了となったため、絶対のマージンを生み出すまでには至らず。
 
 すでにトップ争いは一騎討ちの様相を呈していたが、555周目から石浦が、590周目からは山下の担当となり、それぞれ当初の予定よりプッシュし最初のSCランで築かれたトップ#68-マークXとの1周差を逆転するべく周回を重ねて行く。
 
 スタートから21時間を経過し、残り3時間を切ったところで3回目のSCランが行われた後に赤旗が出されて、レースが中断。#68-マークXは総合トップの前、それに対してDENSO Le Beausset RC350は後ろで、またも1周を失うことになる。
 
 再開後は宮田が614周目から走行し、残り1時間半を切った644周目から嵯峨が最後のドライブを担当する。タイヤ無交換でロスを最小限とし、一縷の望みを託したものの、勝利の女神は最後まで微笑んでくれず。DENSO Le Beausset RC350は686周を走りきり、2番手でチェッカーが振り下ろされることとなった。
 
 24時間もの長丁場のレースの中で、トラブルへの対応や戦略変更などさまざまな局面を、ドライバー、スタッフとも克服しならが、大きなミスひとつなくゴールできたことは、チームにとって大きな成長をさせてくれるレースとなった。シリーズポイントも3位と、シリーズチャンピオンに挑めるポジションをキープすることとなり、残る後半3レースも勝利を目標に臨む。

レース後コメント

坪松唯夫 チーム監督

「24時間をトップでゴールする戦略を持っていたが、幾つかの要因から実行できずに終わったことが自分たちのペースを狂わせ、相手に楽なレースをさせてしまった。チームはこの結果を受け止めさらに強くなる必要がある」

「ドライバーラインナップは速く個性的なメンバーを揃えたことでバトンをつなぐと言う意味で不安がなかったことではないが、自らル・ボーセのドライバーとして各パートを確実にこなしてくれ、高い次元でバランスの取れたチームになった。素晴らしい24時間レースを開催してくれた富士スピードウェイに感謝したい」

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