14台が参戦したST-Zクラスは、7番手スタートのTKRI 松永建設 AMG GT4の元嶋佑弥が2周目に5番手にポジションを上げると、勢いは止まず。
7周目の1コーナーで47号車D’station Vantage GT4の織戸学を、8周目の1コーナーで3号車D’station Vantage GT4の山内英輝を、13周目に500号車5ZIGEN AMG GT4のジェイク・パーソンズをパスする猛烈な走りで序盤から2番手に浮上する。
そんななか、20周目の1コーナーでトップの311号車FABULOUS GRMI GRSUPRAGT4の塩津佑介にオーバーテイクを仕掛けた元嶋だったが、その隙をついた47号車織戸が元嶋をかわして2番手にポジションを上げる。そんななか、23周目に311号車塩津が1コーナーでわずかにオーバーランを喫し、47号車織戸がST-Zクラストップに浮上する。
23号車元嶋は36周目にピットインし、DAISUKEに交代。DAISUKEは安定したペースでポジションを落とすことなく75周目に再び元嶋に交代。依然として上位勢は瞬きすらできない接戦が繰り広げられた。
そんななか、110Rコーナー手間のストレートで9号車MP Racing GT-Rと、ST-Zクラスの70号車COMET RACING AMG GT4が絡むクラッシュにより赤旗が掲示され、レースは仕切り直しとなる。
トップは23号車元嶋、2番手に3号車内田優大、3番手に500号車⾦⽯年弘、4番手に311号車鈴木宏和というオーダーで残り9分間のリスタートを迎えた。トップ2台のポジションは揺るがず、ST-ZクラスはTKRI 松永建設 AMG GT4(DAISUKE/元嶋佑弥)が制した。
2位にENDLESS AMG GT4(内田優大/山内英輝/菅波冬悟)が続いた。表彰台争いの勢いは5番手に続いた47号車篠原拓朗にあり、チェッカーまで果敢にポジションアップを狙い続けた篠原が0.102秒差で金石をかわし、3位でチェッカーを受けている。
3台が参戦したST-1クラスは、71号車CSダイワN通商アキランドポルシェ、2号車シンティアム アップル KTMの2台がピットスタートとなったなか、ノートラブルで、なおかつST-Zクラスの全車を上回る総合6番手でチェッカーを受けた38号車muta Racing GR SUPRA(堤優威/阪⼝良平/堀⽥誠)が制した。2位はCSダイワN通商アキランドポルシェとなる。前戦の覇者、2号車シンティアム アップル KTMはリタイアに終わった。
孤軍奮闘となったST-Qクラスの28号車ORC ROOKIE Racing GR SUPRA(蒲生尚弥/豊田大輔/山下健太/小倉康宏)、ST-TCRクラスの75号車おとぎの国 CIVIC TCR(塚田利郎/蘇武善和/霜野誠友/清瀧雄二)の2台は、ともに完走を果たしている。
スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook、次戦となる第3戦『NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース』は、5月21~23日に富士スピードウェイで行われる。