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国内レース他 ニュース

投稿日: 2021.06.07 19:52
更新日: 2021.12.15 15:03

インタープロトシリーズ 2021年第1大会 レースレポート

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国内レース他 | インタープロトシリーズ 2021年第1大会 レースレポート

2021年のIPS開幕!第1戦は山下健太、第2戦は福住仁嶺が勝利

2021インタープロトシリーズ POWERED BY KeePer 第1大会レポート

 2021インタープロトシリーズ powered by KeePerの第1大会が6月5日(土)〜6日(日)に富士スピードウェイで開催され、プロフェッショナルレース第1戦は#44 山下健太(NAVUL)が、第2戦は#37 福住仁嶺(キーパー号)がそれぞれ優勝を飾った。

 昨年は新型コロナウイルス感染防止対策の一環として、予選・決勝を1日で開催していたが、今年は感染防止対策をしっかりと講じた上で、土曜と日曜の2デイ開催が復活。また今年から、新たにTOYOTA GR SUPRA GT4を対象とした『TOYOTA SUPRA クラス』が新設され、3台がエントリー(うち1台は賞典外)。IP車両12台、CCS-R車両4台と合わせ、合計19台でシーズン開幕を迎えた。

 公式予選では、2年ぶりの参戦となる山下がライバルを圧倒する速さをみせ、1分46秒198のベストタイムを記録。2番手の福住に対して0.545秒の差をつけ、ポールポジションを獲得した。6日(日)の決勝レースでは、直前まで降り続いていた雨の影響で、路面はウエットコンディションに。そのため上位グリッドにつけたマシンはウエットタイヤを装着してスタートを切ったが、徐々に路面が乾いてきたことで、各車が次々とピットイン。スリックタイヤに交換してペースアップと逆転を狙っていった。

 ポールポジションの山下はスタートからトップを死守。後方で#16 ロニー・クインタレッリ(ララパルーザ)、#19 藤波清斗(GARDEN CLINIC RT)、#32 坪井翔(NETZ NOVEL MIE)が激しい2番手争いを展開する間にリードを広げていき、今季の開幕戦を制するトップチェッカーを受けた。2位には坪井、3位にはクインタレッリがつけた。

 本来なら第1戦の順位のまま、すぐにグリッド整列が行われて第2戦が始まるが、山下はクールダウンラップでピットに戻りスリックタイヤに交換。このため2レース目はピットスタートとなり、坪井を先頭に第2戦のスタートが切られた。

 しかし、坪井はウエットタイヤを履いており、乾き始めている路面でペースが上がらず。第1戦の終盤でスリックタイヤに交換していた福住が2周目に入るところでトップに浮上した。福住はそのまま後続を一気に引き離していき、最終的に6.6秒ものリードを築いて第2戦優勝。2位には#55 関口雄飛(人馬一体ドライビングアカデミー)、3位には最終ラップまで続いた#88 佐々木大樹(Pastel Motorsport)とのバトルを制した#7 野尻智紀(CARGUY IPS)が入り、表彰台の一角を獲得した。またファステストラップ賞は第2戦の6周目に1分47秒477を記録した藤波が獲得した。
 TOYOTA SUPRAクラスは全車がスリックタイヤでスタートし、第1戦は#45 片岡龍也(NTP SUPRA)が制したが、路面が乾き始めた第2戦では#885 平中克幸(林テレンプ SHADERACING GR SUPRA GT4)が逆転で優勝を飾った。CCS-Rクラスも全車がスリックタイヤを最初から装着し、2レースとも激しいバトルを展開。第1戦は阪口良平(NTP CCS-R)、第2戦は松井孝允(NTP CCS-R)が優勝した。

第1レース優勝ドライバー
山下健太(#44 NAVUL)

「今回は事前の練習走行の段階からベースのセットアップがとても良くて、そこから自分好みに微調整させてもらって、すごくいい状態に仕上がっているのは間違いないです。本当にチームのみなさんに感謝しています。タイムアタックの位置どりが良かったのもポールポジションにつながりました。決勝レースでは第1戦で勝つことはできましたが、第2戦に関しては正直仕方がないです。(第1戦で)周りが全員ウエットタイヤだったので、僕たちもウエットタイヤを選択しました。第2戦に勝負をかけるという選択肢もあったのですが……。あの状況では、どうしようもできませんでした。次回の鈴鹿大会では良い結果を残せるよう頑張ります」

第2レース優勝ドライバー
福住仁嶺(#37 キーパー号)

「第1レースを終えたところでタイヤ交換するとピットスタートになってしまうことは分かっていたので、もし(第1戦で)調子が悪ければ途中でピットインする可能性があることもチームと話し合っていました。実際、ウエット路面は調子が良くなくてポジションを落としたタイミングでピットインを決断しました。幸いスリックタイヤに交換した選手の中では前の方の位置で復帰でき、ペース良く走ることができました。第1戦も7位で終えられてポイントも稼ぐことができたので判断的には悪くなかったのかなと思いますし、第2戦でもスタート直後の混戦を切り抜けてトップに立つことができました。優勝できたのは良かったです。でも山下選手のペースや藤波選手のファステストラップはすごく速いので、普通にレースをしていたら(勝つのは)難しかったのかなと思うと、課題はまだまだ多いですね」

第1戦を制した#44 山下健太(NAVUL)
第1戦を制した#44 山下健太(NAVUL)
#32 坪井翔(NETZ NOVEL MIE)と#16 ロニー・クインタレッリ(ララパルーザ)
#32 坪井翔(NETZ NOVEL MIE)と#16 ロニー・クインタレッリ(ララパルーザ)
#37 福住仁嶺(キーパー号)
#37 福住仁嶺(キーパー号)
第2戦で2位を手にした#55 関口雄飛(人馬一体ドライビングアカデミー)
第2戦で2位を手にした#55 関口雄飛(人馬一体ドライビングアカデミー)
#88 佐々木大樹(Pastel Motorsport)とのバトルを制した#7 野尻智紀(CARGUY IPS)
#88 佐々木大樹(Pastel Motorsport)とのバトルを制した#7 野尻智紀(CARGUY IPS)
第2戦を制した#37 福住仁嶺(キーパー号)
第2戦を制した#37 福住仁嶺(キーパー号)

■Inter Proto Series 2021 Rd.1 プロクラス第1-2戦 決勝


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