■『チーター』ってどんなクルマ? 編集部員が乗ってみた
じつはこのチーターだが、12月1日のシェイクダウンの際に、織戸以外のさまざまな人がドライブできる時間があった。取材に行った編集部ヒラノが「楽しそうだな」と観ていると、なんと「ドライブしてみる?」というありがたいお言葉が。たまたまヘルメットはクルマに積みっぱなしだったので、世界で最初にチーターをドライブしたメディア(?)の栄誉に預からせていただくことにした。
サイドポンツーンとロールケージをまたいで乗り込む感覚は、まさにフォーミュラ。乗り降りは意外とカンタンで、あっさり体がコクピットに収まる。シートはおなじみのBRIDE製で、座るとすぐに気分が上がる。クラッチ、ブレーキ、アクセルの3ペダル、ステアリングがついているところは普通のクルマと同じだが、ステアリングの右側にはシーケンシャルシフトがある。
「バイク乗ったことある?」と聞かれたが、実はバイク経験はナシ。「手前に倒すと1速、あとは引いてシフトアップ。発進の時だけクラッチを使うけど、あとは回転合わせれば入るから」とご教授いただいた。スイッチ類はバイク用のものを流用しており、その雰囲気が色濃い。
エンジンをスタートさせ、一度エンストしたものの(泣)、なんとか発進。そーっと加速していく。外から聞いていても思ったが、低速でもエンジンの音が実に小気味いい。シフトアップはけっこうしっかり倒すと入った感触があり、外周をグルグルまわりながらなんとか感覚を掴もうとした。
それが分かってくると、音、感覚、何もかもがかなり気持ちいい。後々カウルがつくことになるはずだが、フォーミュラらしいコクピット位置、そして風を切る感覚がたまらない。ステアリングを切ったらそのまま反応してくれる。

