■ポテンシャルを示した山田真之亮と澤田真治
一方、B-MAX RACING TEAMからはF3-N車両ながら、澤田真治、山田真之亮というふたりがF3をドライブした。今季GT300にデビューした山田は、昨年に続いてのテスト参加だが、「少々無理にお願いして」とテストに参加。初日は「5周だけ乗らせてほしい」という形で、アウト〜インをのぞく5周だけの走行となった。
ただ、そのなかできっちりと1分57秒139というタイムをマーク。初日F3-Nの最速タイムとなったが、それも100周以上走っているようなユーズドタイヤでのタイムだったという。山田は2015年にFIA-F4で坪井、牧野任祐に唯一“土をつけた”ドライバー。来季に向けてはまだ白紙のようだが、ぜひF3でその走りを見たいドライバーと言える。
また、2012年のレッドブル・カートファイトワールドチャンピオンに輝いた澤田は、今回がF3初ドライブ。16年はFIA-F4に参戦していたが、「スピード域が違いすぎました」とF3初ドライブを堪能した様子だ。
「終盤は慣れることができましたが、攻め切れてはいないです。ただ、その分伸びしろはあると思います。もし出られるのなら、F3に出てみたいですね」と澤田。山田とともに、非常にスムーズにF3をドライブしていたのがこちらも印象的だった。
今回のテストには参加していないが、ホンダ系のドライバーたちはすでに事前にF3で鈴鹿を走っているとのことで、こちらも好タイムが出ていた様子。来季全日本F3に誰が参戦できるかはまだ分からないが、伸び盛りの若手たちの将来が大いに楽しみになるテストと言えた。


