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国内レース他 ニュース

投稿日: 2016.04.04 20:35
更新日: 2016.11.18 17:23

86/BRZ Race第1戦:服部の猛攻防ぎ、参戦2年目の平中シリーズ初優勝

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国内レース他 | 86/BRZ Race第1戦:服部の猛攻防ぎ、参戦2年目の平中シリーズ初優勝

 決勝レースは早朝まで降り続いていた雨の影響で、あいにくのセミウェットコンディションに。それでも先に行われたクラブマンシリーズよりは路面がだいぶ乾いていたが、そのことがレース展開にも影響を及ぼすこととなった。「あえてドライ寄りのセッティングにしていたから」と、服部はトップで1コーナーに進入したものの、ペースが思うように上がらず。一方、イン側グリッドからのスタートだったため、2番手スタートの阪口は、1コーナーでは吉田の先行を許したものの、3コーナーで再逆転。その勢いのまま90度コーナーで早くも服部に勝負を仕掛けてトップに立つ。阪口はウエット方向のセットを選んでおり、1周目を終えた段階では服部と佐々木、蒲生を背後に置いていたが、次の周には差を1秒6にまで拡大した。

 しかし、阪口にとって誤算だったのは路面の乾きが予想以上に早かったこと。3周目からは差が徐々に詰まっていく。服部と佐々木による2番手争いの激化を期待していたはずだが、そのバトルは5周目のヘアピンで佐々木が決着をつけ、そのまま阪口に迫っていくことが予想されたものの、6周目の90度コーナーで服部に抜き返されたばかりか、7周目直後のホームストレートでトラブルが発生。マシンを止めることとなった。

 安堵する暇もない阪口に、服部に加え、いったんは5番手まで退いていた平中も急接近。3台並んで飛び込んだ7周目のV字コーナーを、先頭で立ち上がっていったのは平中だった。続くヘアピンでは服部も、阪口パス。勢いに乗る平中が、そのまま逃げるかと思われたものの、最終ラップには服部が再接近。90度コーナーで勝負に出るが、平中がしっかりガードを固めていた。

レース終盤、僅差のバトルを繰り広げた平中克幸(GY RACING 86)と服部尚貴(OTG DL 86)
レース終盤、僅差のバトルを繰り広げた平中克幸(GY RACING 86)と服部尚貴(OTG DL 86)

 平中は、そのままコンマ5秒差で逃げ切り86/BRZ Race初優勝。「タイヤの内圧を高めにしていったんですが、思った以上に路面の乾きが早かったので、最後、服部さんに追いつかれてしまいました。でも、初優勝がかかっていたので、ちょっと強気で行かせてもらって(笑)。前でバトルしてくれていたから追いついたんで、こういうチャンスが生まれました。もし、もっと早い段階であの中にいたら、どうなっていたか分かりませんが、まぁ良かった」と平中は嬉しそうに語った。2位表彰台を獲得した服部は「もう少し早く路面が乾いてくれたら良かったんだけど、でもいい。開幕戦で2位って今までなかったし、チャンピオン狙う上では十分」とコメントした。

 3位は近藤が獲得し、表彰台に立ったドライバーはすべて異なるタイヤメーカー(平中:グッドイヤー、服部:ダンロップ、近藤:ヨコハマ)となった。阪口は元嶋、吉田に続く無念の6位に甘んじた。そして、シリーズ3連覇を目指す谷口は11位で入賞ならず、苦しいシーズンの始まりとなってしまった。


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