ニスモ片桐隆夫社長は、「何も知らされずに今日は来ましたが、大変素晴らしいプロジェクトだと思う」と大いに関心を示したほか、スタチオーリ社長のもとには、トヨタ自動車の豊田章男社長からも手紙が届いたという。
例えばサッカーでは、高校や大学の部活動から多くのプロを輩出するとともに、クラブチームのユースからもプロが出ている。しかし、モータースポーツでは学生スポーツからのステップアップはなかなかない。一方で大学スポーツはラグビーや駅伝など、大いに盛り上がりを秘める可能性ももっている。
レースで勝つためにはドライバーが速ければいいだけでなく、チームを支える人々とのチームワークや、資金を確保するための営業努力なども必要になる。これらは社会に出てからも大いに役立つものだ。今後『カレッジ・カート・プロジェクト』がどんな盛り上がりをみせ、自動車業界やモータースポーツ界にどんな人材を生んでいくのか、大いに注目していきたい。