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国内レース他 ニュース

投稿日: 2022.09.12 18:12
更新日: 2022.09.12 18:13

OTG Motorsports 2022年FIA-F4第7戦/第8戦鈴鹿 レースレポート

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国内レース他 | OTG Motorsports 2022年FIA-F4第7戦/第8戦鈴鹿 レースレポート

FIA F4 2022 Rd7-8鈴鹿サーキット
OTG MOTORSPORTS REPORT

 7大会14戦で競われている2022年シーズンのFIA F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP(FIA F4選手権)。第7戦、8戦の鈴鹿サーキットが8月27日(土)、28日(日)に開催された。

 大阪トヨペットグループはFIA F4選手権がスタートした初年度より、若手ドライバーを育成するという理念に共感しサポートを続けてきた。2017年からはダンロップとともにFIA F4選手権独自のスカラシップとなる「FIA-F4 JAPANESE CHALLENGE DRIVER」を支援している。同スカラシップに選出されるとOTG motorsportsより年間エントリーすることができ、今季は2020年シーズンから3年目となる伊東黎明選手がシートに収まっている。

 伊東選手は開幕戦と第2戦の富士スピードウェイで連続して表彰台に登り幸先の良いシーズンとなったが、その後は入賞を続けるものの表彰台争いに加わることができず、今回の鈴鹿サーキット戦での挽回を狙っていた。だが、25日(木)、26日(金)に行なわれた練習走行では不振に陥ってしまい、上位陣とのベストタイムの差は1秒以上となってしまった。

予選
8月27日 8時15分~35分
第7戦14位(A組7位)、第8戦14位(A組7位)

 今大会も参戦台数がインディペンデントクラスと合わせて38台となったため、予選は2組に分けて競われることとなった。80号車の伊東選手はA組に振り分けられる。練習走行では精彩を欠いた伊東選手だが、26日の練習走行では改善が見られたということで前日のセットアップをベースにして予選に挑んだ。

 予選開始からすぐにコースインした伊東選手は計測2周目に2分11秒868をマークすると、翌周には2分10秒222を記録し、さらに4周目には2分10秒118までタイムを伸ばす。だが、ポイントランキング上位を争っているライバル勢は2分9秒台に入れていて、練習走行の状況から改善されずにいる。計測7周目には2分10秒033のベストタイムを記録したがA組の7番手となり第7戦が総合14位、セカンドベストタイムで競われた第8戦も7位で総合14位となった。

第7戦
8月27日 14時20分スタート
スタート14位、フィニッシュ11位

 14番手からスタートした伊東選手は、オープニングラップで2台をパス12番手に浮上する。さらに上位を狙いたいところだったが、複数台のクラッシュによりセーフティカーが導入された。3周目にリスタートすると8番手争いに加わる。だが、クラッシュ車両の撤去のために5周目にもセーフティカーが導入される。レースは8周目にリスタートとなり、残り3周の争いとなる。2度目のセーフティカーランの前に11番手となっていた伊東選手はポイント圏内を狙ったが、先行するマシン方が速くパッシングができない。結果的に11周目に自己ベストタイムの2分11秒033をマークしたが、順位は変わらず11位でチェッカーを受けた。

第8戦
8月28日 8時30分スタート
スタート14位、フィニッシュ9位

 第7戦と同様の14番手からスタートした伊東選手は、前戦よりも良い加速で1コーナーまでに2台をパスする。さらに1台を抜いて1周目のコントロールラインを11番手で通過。3周目には先行しているマシンがクラッシュし10番手に浮上する。このクラッシュによりセーフティカーが導入され、5周目にリスタートする。伊東選手は4台による8番手争いの集団に入った。鈴鹿サーキットは先行するマシンに近づきすぎるとダウンフォースが抜けてラップタイムが落ちてしまう。隙を狙って最後までプレッシャーを掛け続けたが、パッシングできず11周目に10位でゴールした。正式結果では9位に入った選手にペナルティが科されたため9位となっている。

伊東黎明選手コメント
「今回の鈴鹿サーキット戦は8月25日(木)から走り始めたのですが、この日は路面コンディションの影響からか車両がオーバーステアの方向でした。ニュータイヤを履いたアタックも上手くまとめられずリザルトは下位に沈んでしまいました。翌26日の練習走行では車両のバランスを調整し、少しアンダーステアの傾向になりましたがドライビングと噛み合っていないのかタイムが伸びず19位となりました。予選に向けての方向性は見えてきましたが、トップとはタイム差があり厳しい戦いになりました。迎えた予選はさらにマシンバランスを見直して挑んだところ、アタックはまとまりました。初日から見ればトップとのタイム差も縮まりましたが、それでも2戦ともに14位と不本意な内容でした」

「第8戦の決勝レースはオープニングラップで順位を上げられましたが途中でセーフティカーが入るなど抜くチャンスが少なく11位となり、完走したもののポイントが取れませんでした。第8戦は前戦よりもスタートが良く1周目に3台をパスしました。そのあとはポイント圏内を目指して必死に走り最終的に9位となりました。シリーズランキング争いで落とせないレースでしたが下位に沈み苦しいレースでした。次戦の菅生は相性の良いコースなので今回の取りこぼしを回収したいです」


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