10日の第2戦も、引き続き晴天に恵まれ単走の走行を迎える。Aグループの石川隼也(広島トヨタ TEAMマッハ ✕ DROO-P)が98.81点を記録し、まずはトップに立つ。
しかし、Bグループに登場した中村直樹が観客を魅了する完璧な走りを見せる。1本目に見事な振りとコントロールを見せ、ここまでの最高得点99.48点をマーク。2本目は、さらにアクセル開度を上げ、強烈な振りを見せたる。位置、方向、角度などドンピシャの理想的なラインでゾーンを通過。減点なしの100.60点で自身の得点を更新した。
村上満(リペアクリエートGRガレージ西風新都リザルトジャパン)、畑中夢斗(TEAM DRIFT STAR WORKS)も99点越えを見せたが中村直樹には届かず、中村が2日続けて単走優勝を果たした。
前日は同じ女性ドライバーの玉城が活躍し、奮起した下田紗弥加(TEAM VALINO WORKS)は単走で98.56点と高得点を記録し5位。ベスト16にダイレクト進出している。
念願の100点越えのドリフトを見せ優勝した中村は、「100点を狙いにいくとタイヤがすごい消耗するので、練習走行ではそこまで詰めていなかったんです。イメージで、ここの点数とここの点数なら100点行くから、あとはそれを決めようと頭の中でわかっていました」
「(1本目は)8割ぐらいで行きましたね。だいたい想定通りで。1本タイヤが出たかな?と思ったんですが、土屋(圭市)さんのノリでカッコよければいいだろうみたいな? やっぱあれがいいんですよね。盛り上げかたをわかっているので最高です。それでスイッチ入って、土屋さん来てるからこっちも気合入れようと思って、15年ぐらい前の気持ちになりました」
「めっちゃ集中しました。2本目は空気圧を落として、攻めていきましたね。4セクターを立ち上がって、もうタイヤがないのはわかっていたので、5セクはちょっと抑え気味で……。抑えていなかったら101点出せたんじゃないかなとも思うんですけど。でも、100点出せて最高です」と100点オーバーの喜びを語った。
■第2戦追走:超絶接近ドリフトの応酬を藤野が制す
第1戦と同じくベスト24方式で行われた追走トーナメント。追走初出場の選手も多く、ベスト16ダイレクト進出した初追走の藤原優汰(Team sky FJトラスポ)は、勝ち上がってきた粂哲也(TEAM BUZZBREAK DRIFT)と対戦。スピードのある先行の走りを生かして追走初勝利を挙げベスト8に。
前日勝利するも朝のチェック走行でクラッシュを喫し、トランクが潰れるほどのダメージを負った横井だったが、マシンを修復し、単走で14位に入りベスト24に進出するとベスト8まで勝ち上がる。ベスト8では、再び蕎麦切との対戦となったが、ビード・ダウンでタイヤが外れ、敗戦となった。
前日ベスト8入りを果たした石井は、さらに躍進を見せる。ベスト24で同世代の中村龍、ベスト16で村上と対戦し、第2戦でもベスト8まで進出。ベスト8では藤原と対戦。藤原が2本目にドライブシャフトを破損しコースを離脱。石井が勝利を収めベスト4初進出を決めた。
ベスト4に残ったのは、中村直樹、藤野、蕎麦切、そして初進出の石井だ。
ベスト24から追走トーナメントに挑んだ藤野は、前日に敗れたPOP(TEAM VERTEX D2D SHIBATIRE)にベスト8でリベンジ。ベスト4の1戦目で中村と対戦した。
1本目では、スタート直後のポール接触により中村は減点。2本目で中村が終始ピッタリと藤野を追走したが、先行の藤野も減点なしの走りを見せ、藤野が接戦を制した。
ベスト8の対戦でマシンを破損した蕎麦切は、修復してベスト4へ進出。1本目で後追いの蕎麦切が石井に接近するドリフトを披露。2本目は石井がやり返すも蕎麦切と接触してしましストップ。蕎麦切が二日続けて決勝進出を果たした。
昨年チャンピオン争いを演じた藤野と蕎麦切のふたり。開幕ラウンドで早くも決勝での対戦が実現する。1本目は後追いの蕎麦切が終始近いドリフトで接近ポイント14を取る。しかし入れ替えた2本目、藤野もビタビタの後追いをやり返し、接近ポイント14.3。そして先行時のポイントで蕎麦切は藤野に及ばず、藤野が第2戦を制した。
「(POPとの対戦は)昨日走っているので、今日はもうテンションをどこかで上げないといけないというのもありました。クルマのセットも変えて、テンション上げて走りました。失敗を恐れるともう何もできないなと思ったので『まあ失敗してもいいか、楽しもう』という方向に切り替えて走ったら、あんな感じの結果に。実際、うまくいったというよりも楽しみましたね」
「(中村)直樹くんと勝負する時は、もう単純にほんと楽しいというだけ。フルマーク取られましたけど、楽しみました」
「広大くんは、クルマも一緒ですし、走らせかたも意外と似ているので、お互いに思いきった走りができる。それももう気にせずに思いきっていって、ちょっと当たったりはしたんですけど、角度とか、クルマの向きの変えかたとかもけっこう似ているので、安心して楽しみましたね」と振り返る藤野。
今日は特別なスイッチが入ったか質問されると「スイッチが入った時はこのぐらいできるんです。ただ、いつスイッチが入るかわからないってところです(笑)。メカニックとか、まわりの人たちがいろいろ助けてくれてるので、なんとかしないと申し訳ないしね。せっかく応援に来てくれていますし……。内容的には気分いいですね。楽しい追走ができました」と語っている。
次戦のD1グランプリは、6月26〜28日に筑波サーキットで第3戦、第4戦が開催予定だ。



