☆☆☆☆ マックス・フェルスタッペン
金曜FP2に12コーナー出口で激しくコースオフ。高速シケインのエントリーで瞬間アンダーステアが出、それでもプッシュしたままダートへ(危機回避力がMAXレベル)。今年のレッドブルRB13は極めてナーバス、テストでダニエル・リカルドがスピン、予選でもまた。2強の間には明らかなタイム差があるが、シビアなハンドリング挙動を対策するのが急務。4位でまとめたレース展開、ハミルトンを抑えてセバスチャン・ベッテル勝利をアシスト、「ゲームメーカー」に☆四つ。

☆☆☆☆ フェルナンド・アロンソ
耐えがたきを耐えて忍びがたきを忍ぶ、その表情は哲学者のよう。終盤まで10位を堅持したレースは緻密で精確、オコンに後方乱流を浴びせながら絶妙なブロックラインを取り、名人芸の極致を見させてもらった。だがオコンとヒュルケンベルグに並ばれると1コーナーで譲った。切られたら身を引く――「武士の覚悟」を感じた。

☆☆☆☆☆ セバスチャン・ベッテル
スタートから100%以上の集中力。首位ハミルトンからの乱流によってヘルメットがグラグラ揺れても背後で追走。彼ら二人のバトルは今まであまりなかっただけに、新時代シーズンを告げるシーンとなった。セクター1はハミルトン、セクター3はベッテル(予選も決勝も最速)、『銀VS真紅』の対決がここから始まった。

F1 ニュース
今宮純によるF1オーストラリアGPドライバー採点:アロンソのブロックは名人芸の極致
Jun Imamiya
